ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

アメリカで新生活を立ち上げるために渡米後2週間ですべき10のこと

以前のエントリーで紹介したが、昨年11月より米国ノースカロライナ州に居をうつした私。日本の大企業の赴任とは異なり、日本法人に一度辞表を出して、米国法人に入社するという形のため、生活環境のセットアップは一から自分でしなければならず、色々苦労を…

『経営論Z』 「個」の力の最大化と「理想の組織づくり」

世に経営本は多いが、一般的な考えにとらわれず、筆者自らが原理原則に立ち戻り、本質論に迫る本は少ない。また、世に経営者は多いが、経営者にしかできない仕事のみを徹底的にやっている経営者もこれまた少ない。本書は、20年にわたり経営者にしかできない…

『スタンフォードの自分を変える教室』 自分を変えるのではなく、知り、受け入れる

「やるべきことができない、続かないのは、あなたのやる気の問題ではなく、仕組みの問題」という最近の自己啓発に流行である「仕組至上主義」に食傷気味の方には本書はおすすめ。「仕組至上主義」は自らの意志力の弱さという自己管理上避けては通れぬ道をあ…

30代の軌跡 ビジョンとチャレンジ、その結果えたこと

思うところがあり昨年の11月に家族共々米国に居をうつした。これは私の30代の大きな目標の一つであり、何とか形にすることができ安堵感を覚えている。ここしばらくその活動のフォーカスしていたため、ブログがすっかりほったらかしになってしまったが、一つ…

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 立案と実行の間の隔たりを埋める知恵

「何でも3点にまとめようと頑張らない。物事が3つにまとまる必然性はない」、本書『不格好経営』にはこんなコンサルタントあがりが思わずほくそ笑んでしまう言葉があふれている。 不格好経営―チームDeNAの挑戦作者: 南場智子出版社/メーカー: 日本経済新聞出…

『モダンガール論』 「仕事と家庭の両立」にまつわる歴史のあれこれ

私はジェンダー論を好んで目を通すほうではない。論理的かつ客観的であることを試みている文章でも、男性社会に対する恨み節であったり、恵まれない境遇への悲壮感であったり、善悪に固執する煙たい正義感が充満するものが多く、今ひとつ素直に読み込むこと…

「権限委譲」を否定するナイーブさ

権限委譲、リーダーシップ、チーム - naoyaのはてなダイアリー リーダーの役割は、組織が向かう目的を決めること、そしてその目的の実現に向けて、それぞれの組織の構成員が自分の責任にとらわれず自発的に行動をとるように、仕組みや全体の雰囲気を作ること…

『転がる香港に苔は生えない』 地面を疑わず苔むす日本

転がる香港に苔は生えない (文春文庫)作者: 星野博美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 86回この商品を含むブログ (35件) を見る資本主義路線を歩みながら、国家として社会主義の面子を絶対に捨てない中国。何より…

『成功は一日で捨て去れ』 ファーストリテイリング 社員と経営者が直面する苦悩

前著「一勝九敗」は2002年11月に代表取締役社長の座を玉塚氏に引き継ぐまでの物語、本書「成功は一日で捨て去れ」は2005年9月に柳井氏が代表取締役社長に返り咲いた後の物語ととらえて、大枠で間違いはないだろう。経営に原理原則を貫き、ぶれることのない筆…

英文メールを早く仕上げるための「書き出し」、「書き終わり」の10個の表現

最近、会社の若手の書いた英文メールをレビューすることが多い。見ていて感じるのは、内容はそれなりに伝わるであろうが、書きっぷりがあまり英文メールっぽくないということ。その原因を考えるに、「書き出し」と「書き終わり」が型にはまっていないことが…

『ブラック・スワン降臨 9.11-3.11 インテリジェンス十年戦争』 本書自体がインテリジェンス

ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争作者: 手嶋龍一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る『ブラック・スワン降臨 9.11-3.11 インテリジェンス十年戦争』…

『挫折力』 経営書と現場の乖離をうめる発想

『ビジョナリーカンパニー』は名著ではあるが、『ビジョナリーカンパニー』を参考にしながら、ビジョナリーカンパニーを作れる人は万に一人としていない。よく整理されており、視点も斬新で、否定のしどころがないビジネス書を読んでも、ビジネスの現場から…

習慣の効用と功罪

友人の薦めで“WHAT THE MOST SUCCESSFUL PEOPLE DO BEFORE BREAKFAST”を読んだ(Kindle Storeでのみの販売)。要点をまとめると、 朝食前の時間は邪魔の入りにくい最もコントロールのしやすい時間帯である 意思の力というのは一日の終わりになるほどに減退す…

新卒で入った会社を2−3年で辞める前に考えるべきこと

先日、会社の若者から転職について相談をうけた。今年入社3年目のうちの会社では珍しい新卒組。色々話を聞いてみると、どうも危なっかしい。転職候補の会社が危なっかしいというのではなく、転職時に考慮すべき事項がきちんと検討、評価されていないのではな…

『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』 次世代の外交官へのエール

北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)作者: 東郷和彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/04/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (7件) を見る元外交官東郷和彦による北方領土交渉の歴史を綴った文庫本にして548ペー…

飛行機の中での読書

諸般の事情でドミニカに行く機会に恵まれた。往復で50時間以上にもおよぶ移動。普段出張で海外に行く際は、意気込んで本を4〜5冊もっていくのだが、仕事をしたり、飲酒をしたり、映画をみたり、居眠りをしたりで、当初の目論見以上に本を読むことはない。た…

書評『一瞬の夏』

その面白さに、むりやり時間や場所を見つけて読み進める本にたまに出会う。年に2〜3冊だろうか。『一瞬の夏』は私の中で間違いなくそのレベルに到達する秀逸な読み物である。一瞬の夏 (上) (新潮文庫)作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1984/0…

『バーボン・ストリート』 壮年の男性におくられるエッセイ集

最近どうもビジネス書や自己啓発書には今ひとつ食指が動かない。その類いの本を読みすぎたからなのか、この年にしていよいよ読書らしい読書に目覚めたからなのか定かではない。 その代わりではないが、昨年末から沢木耕太郎をよく読んでいる。 自己啓発書の…

IT部門に変革を促す提案とかを求める前に考えるべきこと

id:gothedistanceさんのブログをみて、”経企部門が吐露する「システム部門への不満」”という記事を読んで見た。コンサルタントの書いた提灯記事っぽいのであまり突っ込みすぎるのもどうかと思うが、自分の仕事に遠くない内容が多いのでいくつかコメントして…

ありがちな「キャズム」の3つの誤用

ジェフリー・ムーアの『キャズム』を今更ながら読んでみた。キャズム作者: ジェフリー・ムーア,川又政治出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2002/01/23メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 373回この商品を含むブログ (180件) を見る「キャズムを越えた、越え…

『ソフトウェア企業の競争戦略』 製品で儲けるか、サービスで儲けるか

『ソフトウェア企業の競争戦略』を読んだので書評を。ソフトウエア企業の競争戦略作者: マイケル・A.クスマノ,Michael A. Cusumano,サイコムインターナショナル出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 178回こ…

スティーブ・ジョブズ氏の訃報に寄せて

今年は原因不明の消化管出血を患い、検査のために病院に通う日々を一時期過ごした。「お前は若いから癌なら進行が早くポックリいく」なんて激励を周囲から受けつつ、可能性としてなくもないよなぁと死について考える貴重な機会をえた(幸いにも癌ではなかった…

『昭和16年夏の敗戦』 日米開戦という意思決定とその失敗の本質

猪瀬直樹(@inosenaoki)の『昭和16年夏の敗戦』を読んだので書評。 昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)作者: 猪瀬直樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/06/25メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 88回この商品を含むブログ (59件) を見る十六年夏、彼らが…

『ドキュメント東京電力』 木川田一隆と日本の電力の歴史

先日父親から『ドキュメント東京電力企画室』という1981年に出版された古い文庫本を借りた。田原総一朗による日本の電力の歴史をひも解くドキュメンタリーで、戦前から続く通産省対電力会社の主導権争い、その争いの中で日本の原子力発電がどのような歴史を…

時間の管理についての4つの金言

「時間ってこんなにないものか」と最近感じることが多い。決して多くの時間を無駄にしているわけではないし、時間の管理もかなりきちんという自負もある。だが、とても新しいことには着手ができないし、今手元にある中で何かを捨てようとしても、容易に捨て…

『間違いだらけの子育て』 子育てに魔法の杖はなし

間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルール作者: ポー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン,小松淳子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2011/05/31メディア: ハードカバー クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見るポー・ブロン…

『禁断の市場』現代の金融工学は原始的

本書の著者のマンデルブロは、数学者、自然科学者、経済学者という多彩な顔を持つ。また、『ブラック・スワン』の著者のあのへそ曲がりで気難しいタレブが、唯一尊敬と羨望の眼差しで見て、手放しで賞賛する人物。 本書は『ブラック・スワン』で取り上げられ…

『Nurtureshock』教育的な番組は実は子供の攻撃性を助長する?「子供の諍い」考

以前紹介した『Nurtureshock』の中でまた興味深い話があったので紹介したい。NurtureShock作者: Po Bronson,Ashley Merryman出版社/メーカー: Grand Central Publishing発売日: 2009/09/03メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) …

『ブラック・スワン』を読んで思う原発問題 原発事故は再び起こることを受け入れる

「東関東大震災や福島原発の事故は”ブラック・スワン”である」という話を最近よく耳にする。ナシム・ニコラス・タレブという人が『ブラック・スワン』という本を書いて非常に話題になったこと、予期しなかった非常に稀な現象のことをタレブが”ブラック・スワ…

『NurtureShock』 子供は誉めたら伸びるのか、実は逆効果なのか?

『NurtureShock』という本を現在読み途中なのだが、なかなか興味深かい内容なので読み途中だが紹介を。NurtureShock作者: Po Bronson,Ashley Merryman出版社/メーカー: Grand Central Publishing発売日: 2009/09/03メディア: ハードカバー クリック: 3回この…

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