Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

インディアン・カジノの歴史と現在:6兆円産業の光と影

"> https://www.redhawkcasino.com/ この煌びやかなカジノリゾートホテル。ラスベガスを彷彿させる絢爛さだが、実はわが家から車で30分もしないところにあるネイティブ・アメリカン保留地にあるいわゆるインディアン・カジノだ。 ">アメリカのカジノの代名詞…

選挙地図に垣間見るアメリカのリアル

「真っ赤」なアメリカ地図の不思議 2024年の大統領選の選挙結果は、得票率をみるとトランプは50.1%で、ハリスは48.3%なので圧勝という程ではない(勿論選挙人の数はかなり差がでたが)。が、アメリカ地図で見ると下記の通り真っ赤で、実際の得票率との大きな…

アメリカン・ドリームを実現したヴァンス次期副大統領

2016年の大統領選挙でトランプが勝利した際に『ヒルビリー・エレジー』という本が話題になった。本書の序文は下記のような内容から始まる。 ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~ (光文社未来ライブラリー) 作者:J・D・ヴァン…

ピンクのドレスから学ぶ、自由に自分の人生を生きること

私は色々な価値観が入り乱れつつ、それぞれの個人が自分の人生を自由に生きているアメリカが気にいっている。この国では「いい歳をして!」とか「公衆の面前で!」みたいな世間の目は存在しないというか、そういうことを気にする人は殆どいない。ジムに行け…

5年以上リバウンドなし!理想の体型を実現する三原則

私がダイエットに失敗した数を数えたら、30回はくだらないだろう。そんな数々の失敗を重ねた末に、この肥満大国のアメリカでも、5-6年ほどは自分のなりたい体重と体型を維持できている。きっかけは、体重を減らすことから『良い生活習慣を作ること』に目…

娘の勧めで読んだ『絶望死のアメリカ』に垣間見るトランプ人気の背景

娘が選んだ一冊:『絶望死のアメリカ』 日本で受験勉強中の娘は予備校で勧められた本をよく購入する。自分では買わないなぁ、という本がたまに購入されるので、結構楽しみにしている。先日も、Kindleでの書籍購入通知がメールで飛んできた。¥3,800、なかなか…

新卒で入った会社をすぐに辞める人が理解しておくべきこと

先日とあるYouTubeの番組で「【新卒】すぐ退職するってダメ?自分にあった働き方とは?」という企画をやっていた。厚生労働省の調べによると、大学を卒業した新卒の32.3%が3年以内に会社を離職する模様。この傾向はここ30年くらいは変わらないようだ。3割が3…

外資の人事制度PIPでやらかした話

PIPって何だ? 外資系企業に勤めている人にとってPIP(ピップと読んだりする)はあまり気持ち良い言葉ではない。Performance Improvement Planの略で、日本語に訳せば業務改善計画だ。あまり成果のでていない従業員に対して、改善プランを策定し、そのプラン…

アメリカを先行する日本の給食無償化—公平な食事の未来へ

「米がない」、息子の昼食の危機 息子:あれ、米ないじゃん アメリカに住んでいても主食は白米のわが家。晩御飯の支度をしている時に、米がないことが発覚し、買いに行くにはもう時間が遅く、その日の夕食はパスタに切り替えてしのいだ。問題になるのは次の…

グリーンカードの再入国許可証

日本の大学に進学する子どもの永住権 私の娘は日本の大学を受験するために現在日本に滞在している。娘はアメリカ永住権、いわゆるグリーンカードを持っているのだが、アメリカ国外に6ヶ月以上滞在するとグリーンカードの保持意思を疑われ、場合によっては没…

10年経ったオバマケア:成果と課題

">ACA(Affordable Care Act)と言われても何のことかわからないという日本人は多いのではないか。通称でオバマケアと言われるやつだ。2010年から施行され、2014年から本格的に運用が開始され、今年で10年ほど経つ。だが、当時は注目を集めた割にはその話はそ…

『紙つなげ!』が伝える物語の力 - 追悼 佐々涼子さん

2011年3月11日、私は当時働いていた外資系企業の東京恵比寿のオフィスで会議をしていた。月に一度各スタッフ部門のリーダーが集い、情報共有や部署横断のプロジェクトの進捗や課題を討議する会議だった。そこで、総務部長が社員に配布している防災セットの使…

ハリスVSトランプテレビ討論会雑感

">2024年9月10日に民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ元大統領(以下敬称略)によるテレビ討論会が実施された。私の職場では政治の話がされることは滅多にない。が、今日の部署のリーダー会議の冒頭で、この話題で思いの外盛り上がっていたので、やは…

プライベートバンキングから学ぶ富裕層の資産戦略とその現実

富裕層と超富裕層の定義と現状 先日、『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』、『プライベートバンカー』という2冊のプライベートバンク関連の本を読んだ。野村證券の定義によると、純金融資産が1億から5億円の人を「富裕層」、5億円以上の…

アメリカ生活のリアル:役所の手続きは戦いなのだ

">いわゆる「お役所仕事」のことを英語では「Red Tape」という。そういう言葉があるくらいだから、当然役所の手続きというのはアメリカでもご多分にもれず手強い。アメリカに移り住むにあたって、様々なお役所のお役人と格闘してきたが、「最強の相手は誰だ…

『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』 市場経済という現代の宗教と見えざる手の裏側

「(神の)見えざる手」という言葉は、経済学に明るくない人でも聞いたことがあるのではないだろうか。市場経済において、各個人が自分の利益を追求すれば、結果としてあたかも神様の手によってなされるかのうように、最適な資源配分が実現される、という例…

一時帰国の苦悩:街なかにゴミ箱が少なすぎる問題

">今年は2週間半ほど日本に一時帰国している私。今年の一時帰国もあと2日を残すのみ。家族との時間、友人との再開、美味しいお酒と食事、安全な街と整然と規律ある人たち、など一時帰国のありがたさを日々感じている。日本というのは本当に素晴らしい国だな…

アメリカの保険用語 デダクタブルって何だ

病院からの請求書の破壊力 引っ越し先のカリフォルニアで長らくかかりつけ医(Primary Care Doctor)が見つからなかったのだが、1年間かけて(!?)遂に先日、かかりつけ医の先生の初診を受けることができた。2ヶ月ほどきらしていた念願の常備薬の診断書も…

「今年も一時帰国か~」と感じる瞬間

家族の一時帰国とお父さんの一時帰国期間がずれるというのはよくある話。今年は久しぶりに5週間ほどアメリカで一人暮らしをし、今一時帰国に向けての空港で一杯飲んでいる。 私は2013年の11月にアメリカに移住した。コロナ禍で、一時帰国できない年が1年だけ…

『損保の闇 生保の裏』から学ぶ保険会社の生存本能

「ドリーム年金」の罠 娘のアメリカの高校の卒業式に参加するために、義理の姉が3週間ほど訪米していた。義理の姉の息子、即ち私の甥はこの4月からとある日本企業に就職し、NISAや保険の購入などを検討しているという。詳しそうに見える私に、これを保険の外…

ケールと鶏むね肉の和風パスタ

前回の記事で紹介した通し、現在アメリカ一人暮らし中の私。今回から、アメリカでの一人暮らしで重宝している、簡単で美味しいレシピを紹介していきたいと思います。なお、私のレシピは、かなり脂質を抑えたものになっているので、こってり料理がお好きな方…

家族が帰国し、一人で迎えるアメリカの夏:アメリカの家事事情

アメリカの夏:一時帰国と一人暮らし 夏はアメリカ在住者にとっては一時帰国の季節。そして、私にとっては一人暮らしの季節でもある。勿論、毎年日本には一時帰国するのだが、家族と同じくらい長く帰国することは、仕事の関係上できない。なので、必然的に家…

「教会に行くから」と言われ、ホッとした話

アメリカにはNEXTDOORというご近所SNSがある。ご近所の便利情報やモノの売り買いができるというサービスで、わが家は引っ越しの際に大量の不良品をNEXTDOORで売ったり、無料であげたりして、大量に処分をすることができた。 ものすごく便利なのだが、不特定…

頑張れUNIQLO!君なら米国でもっと成功できる!

週末に日本語補習校で衝撃のニュースを耳にする。 サクラメント・エリアに遂にユニクロの実店舗ができるらしい。しかも、時期はずれるが、Arden FairとRosevilleに作られ、2店舗も一気に進出。 日本の一時帰国の際に、ユニクロで爆買いをして、スーツケース…

『台湾の本音』 美食の裏にある政治的事情

台湾との出会い:居酒屋でのバイト 私は学生の時に中華系居酒屋でバイトをしていた。そこのシェフが作る料理は絶品で、蒸し鶏は口の中でとろけるような柔らかさだし、チャーハンは旨味と香りが口の中で爆発するような衝撃の味で、料理とはかくも奥深いものか…

アメリカ育ちの娘が中学模試を受けたら:娘が直面した受験英語のリアル

娘の中2英語模試の点が70点台だった 大分前の話になるが、私の娘が中学生の頃の話。娘が諸般の事情で日本の中2の模試を娘が受けたところ、英語の点数がまさかの70点台であった。当時娘は米国在住6年目で、英語力は相当のもの。TOEICも950点近く、日本のセン…

理解と支援が醸す職場の和:ラマダン明けの休みを巡るチームワーク

期初にラマダンがやってきた 4月9日と10日に休みをもらいたいんだけど。ラマダン明けなんで。 私のチームのアフガニスタン人が3月半ばくらいに休みの申請をしてきた。12月決算の私の勤める会社で、4月の頭は第1四半期が終わった直後だ。私の勤めるファイナン…

アメリカの地方都市の日本食レストラン事情

">アメリカの日本食レストランというのは、大都市と地方都市で2極化している。ニューヨークやロサンゼルスのような大都市は、日本人も多いし、マーケットの規模が大きいので、居酒屋スタイルの日本食レストランで、なかなか美味しいものを食べることができる…

AI時代に悩ましくなるカスタマーサービス事情

">アメリカ生活とカスタマーサービスは切っても切り離せない。とにかく、細かなオペミスの多いアメリカ。何かあるたびにカスタマーサービスに問い合わせをしないといけない。以前、『アメリカでカスタマーサービスとやりとりする際の十箇条』という記事を公…

「もしトラ」:潜入記録で垣間見るアメリカ社会

「もしトラ」最近、日本のメディアでよく耳にする言葉だ。これは「今年の11月の米国大統領選挙でトランプ前大統領が再当選する」シナリオのことだが、勿論女子高校生の野球部のマネージャーがドラッガーを読むより、はるかに実現する確率は高い。 日本のメデ…

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