ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

Column

文系でも参加可能なオープンソース型プロジェクトに30代集まれ

先日誕生日をむかえ、なんと34歳になってしまった。もちろん、まだまだ34歳という気持ちはあるが、自分より年下の社会人の層が十二支一サイクル分の厚みがあることを考えると、結構自分も年をとったなぁと思う。そして、年をとるにつれ、自分が上の世代から…

クラウド・コンピューティングは大企業でも適用可能か?

マッキンゼーが"Clearing the air on cloud computing"というレポートの中で、企業が自身のデータセンターを抱える際のコストとAmazonのEC2を利用する際のコストを比較しており、なかなか興味深い。 Current cloud computing services are generally not cos…

ハードウェア事業を手にしたOracleはどこへゆくのか?

OracleはSun Microsystemsを買収することによりハードウェア事業を手にしたこととなる。ハードウェア企業がソフトウェア企業を買収したことは多々あれども、その逆はかつて例がない。ソフトウェアがハードウェアのおまけだった時代から、ソフトウェアそのも…

OracleのSun買収 気になる海外の反応

"IBMのSun買収考"なんてエントリーを書いてから1月も経たないうちにIBMが買収をやめてしまい、Oracleによる買収が決まってしまった。何かエントリーを書こうと試みているのだが、解釈が難しくなかなかまとまらない。頭を少し整理するために、本件についての…

Google初の減収 2009年第一四半期決算考

Googleが2009年の第一四半期の決算を発表した。売上は前年同期比で6%増加しているものの、前四半期比では、3%減少と初の減収。かろうじて前年同期比でプラスをキープしたものの2008年第一四半期の前年同期比は42%増、2008年第4四半期の前年同期比は18%増だっ…

マッキンゼーのクラウドコンピューティングの定義

Nich Carrのエントリ経由で知ったのだが、マッキンゼーが"Clearing the air on cloud computing"というレポートを発行しており、そこに諸説あるクラウドコンピューティングの定義がのっており、流石にきれいにまとまっているので紹介したい。 1.Hardware man…

IBMのSun買収考

IBMによるSun Microsystemsの買収がいよいよ大詰めにはいっている模様。2000年のピーク時には時価総額が2,000億ドルをこえたこともあった(尚、現在IBMの時価総額は1,372億ドル)Sun Microsystemsが、10年も経たないうちに、その価値をわずか63億ドルほどに…

芯のあるジャーナリストとないジャーナリスト

日経ビジネスの2009年3月31日号の「敗軍の将、兵を語る」がかなり面白い。 ネットによる言論も大いに結構です。ただ、教養に裏打ちされた文章ばかりというわけではありません。このように言論状況が玉石混交となっている時だからこそ、論壇誌として健全な論…

『暴走する資本主義』にみるアメリカ企業の限界

『暴走する資本主義』は話題になっただけあって、現代の資本主義に対する考察として質はかなり高いし、興味深く読むことができた。ただ、企業に求められる社会的な責任に対するライシュの結論に対しては、私はかなり違和感を覚える。 暴走する資本主義作者: …

IBMとAmazon提携にみるIBMのCloud Computing時代の戦略

久しぶりにNich Carrのエントリーを紹介したい。"Another little IBM deal"というエントリーでIBMとAmazonの提携について考察しており中々面白い。ポイントをかいつまんで書くと、 IBM DB2、Informix Dynamic Server、WebSphere Portal、Lotus Web Content M…

アイデアを行動にうつすためのもう一つのアイデア

本を読んだり、ネットを徘徊したりすると目から鱗が落ちるようなアイデアと出会うことは非常に多い。一方で、「読んで目から鱗が落ちただけではだめ」とか、「何冊も自己啓発書を読むよりも、2〜3冊に書かれていることを確実に実行するほうが大事」とか、頭…

インドのIT業界の階層構造事情

"日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか”というエントリーに対するコメントで他国のIT業界構造への理解も必要との指摘を頂いた。日本と同様にシステムインテグレータがIT業界において大きな役割を果たしているインドを良く理解することは大事…

情報サービス産業におけるグロス・ネット

先日書いた"日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか”というエントリーには多くの方にアクセスして頂いた。そして、私にとっての何よりの収穫は多くの方にブックマークも含めコメントやトラックバックを頂いたこと。これらの貴重なフィードバッ…

日本のIT業界はなぜ重層的な階層構造をとっているのか

外資系のソフトウェア・ベンダーに転職して1年が経つ。転職するまで日本のIT業界の構造についてじっくり考えることなどあまりなかったのだが、今の会社で仕事をしていると否が応でも考えなければならなくなる。日本のIT業界はアメリカと構造が異なる点が色々…

"Goolge社員が辞める理由"から垣間見るGoogleの姿

TechCrunchの"Goolge社員が辞める理由"というのがなかなか面白い。ざーっと全部のスレッドを読んで見たので、いくつか気になったポイントを紹介しながらコメントつけてみたい。 I had an equally ridiculous hiring process - although mine actually seemed…

読書によりバリエーションを持たせる宣言

私は"Casual Thoughtsの書庫"という書庫ブログを作成し、読んだ本の気になった箇所をオンライン上にためているのだが、今週末、今年読んだ本の一覧を眺めていて、少し自分自身のことが不安になった。勝間本を読み、梅田本を読み、ジョブズ本を読み、今年が終…

Amazon EBSと日本のシステムインテグレータの行く末

Amazon EBSというAmazon Web Serviceの新しいサービスが開始された。強烈なまでに投資と試行錯誤を繰り返しながら、着実にCloud Computingの持ち駒を増やすAmazon。きれいごとだけでなく、泥臭く、そしてスピード感をもって一歩一歩着実に進むその姿には本当…

プラットフォームとAPIについての素人臭い理解

前回のエントリーで、クラウド・コンピューティングの1つのモデルとして、蓄積したデータベースそのものをAPIを用いて開放し、再利用・相互連携のしやすいアーキテクチャを作るという手法を紹介したが、このAPIという言葉は私のようなコードを書かない人間に…

日本人の英語力とIT業界の階層構造のはなし

久しぶりにR30さんが”「日本語吹き替え番組禁止法」はいかが?”というエントリーを更新していた。ニュースであれ、映画であれ「日本語吹き替え」があらゆるところで、かなり手厚いレベルでなされていることそのものが日本人の英語力の低下を招いている、とい…

著作権のきれているはずの「ねずみ」に対する雑感

そろそろ3つになる娘がいる私。昨日は炎天下の中、家族サービスでディズニーランドにでかけ、肉体的な疲労が色濃いので、今日は軽いタッチで表題のことについて思ったことを書いてみたい。 ディズニーランドというのは、そもそも家族連れで賑わい、おとうさ…

情報大洪水時代を生き抜くために大事な2つのこと

過去2回のエントリーでNich Carrの“Is Google Making Us Stupid?”を取り上げたが、私なりの考えも混ぜながら要点をまとめ直すと下記のような感じになる。 モノを読み、考えるという行為・能力は後天的に形作られるものであり、神経学・生物学的レベルで脳の…

“Is Google Making Us Stupid?”考 その2

前回に引き続き、Nich Carrの“Is Google Making Us Stupid?”の要点の紹介とコメントを。 Wolf worries that the style of reading promoted by the Net, a style that puts “efficiency” and “immediacy” above all else, may be weakening our capacity for…

“Is Google Making Us Stupid?”考 その1

Nich Carrの“Is Google Making Us Stupid?”という雑誌への寄稿を読んだ。「Googleは我々人間を愚かにするのか?」とかなりあおったタイトルだが、中身を読んでみると実はGoogleはあまり関係ない。「インターネットの普及に伴う情報の大洪水とそれを効率的に…

「孤高の脳」を持ったプロフェッショナルの有り様

梅田さんの棋聖戦観戦記を読んだ。将棋の観戦記を可能な限りリアルタイムでウェブにあげていくという企画面の目新しさはそれはそれで面白いのだが、むしろ「孤高の脳」が激しくぶつかり合いながらも、世界で一番難しい課題を共同で解いていくような様に深く…

RSSリーダーとジェットスキー

RSSリーダーで大量の情報を拾い読みするということが習慣づいてしばらく経つ。 タイトルで瞬時に読む、読まないを判断し、読むと決めたものもざっと読み、文書に引き込まれるものがなければ、途中であってもそのエントリーは終わりにし、次のエントリーへ。…

「悪の帝国」にならないためのGoogleの巧妙な作戦

id:yomoyomoさんの”MicrosoftからGoogleに受け継がれる「悪の帝国」の座"というエントリーを読み、"Relax Bill Gates; It's Google's Turn as the Villain (ビル、リラックスしていいよ、悪役はGoogleの番だから)”というNYTの記事を思い出した。 Googleの…

Yahoo!買収断念考 Ballmerの選んだ「土俵」のはなし

MicrosoftがYahoo!の買収を断念した。3ヶ月でその実現可能性を見極め、迅速に意志決定を下したBallmerのその経営者としての「基礎体力」の高さにまず驚いた。買収に向けての用意周到さ、株主と世論に対し定量的に企業価値をコミットメントするその姿勢、「本…

ウェブにおける「文化」と「文明」

今、司馬遼太郎の『アメリカ素描』を読んでいるのだが、「文化とはなんぞや、文明とはなんぞや」という問いかけがなされており、あまりそういうことを真剣に考えたことのない私には大変興味深い。本書の冒頭で、司馬遼太郎は「文化」と「文明」を下記のよう…

宮大工に学ぶウェブ時代の学びの姿勢

最近仕事が非常に忙しく、帰りの電車の中で英語などを勉強しようとしても疲れからか中々みが入らないので、勝間本などの読みやすい仕事術系の本を読むことが多い。しかし、仕事術系の本というのは諸刃の剣で、相当に注意をしていても、読んだだけでなんとな…

Nich Carrの久しぶりの爆発と音楽産業

久しぶりにNick Carrネタを。 Nick Carrと言えば、日本のBlog界隈でもかなり知名度の高い辛口IT批評家。"The amorality of Web 2.0"というエントリーでWEB 2.0熱に対して理性的に冷水を浴びせ、かなりの非難・反論を受けながらも、同時にその論旨に対し多く…

Creative Commons License
本ブログの本文は、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 非営利 - 継承)の下でライセンスされています。
ブログ本文以外に含まれる著作物(引用部、画像、動画、コメントなど)は、それらの著作権保持者に帰属します。