Thoughts and Notes from CA

アメリカ東海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

NC Life

「言葉」が紡ぐ、わが家の文化

夕食支度時のひとこま わが家は夕食の支度を家族全員でする。支度中は、それぞれが自分の担当の料理をするのに黙々と手を動かす。ある日の夕方、冷蔵庫をあけて息子が鶏肉料理の担当であった私にこう問いかけた。 おとうさん、「チキ肉」だす?(夕食支度中…

州が変われば道義も変わる、道義が変われば法律も変わる

「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~ 年末年始の休暇中に小川さやかさんの『「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~』を読んだ。 「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~ (光文社新書) 作者:小川 さやか 光文社 A…

10秒で仕上げる英文メールの書き出し 進捗状況を共有編

仕事で英文メールを書かないといけないという人は多いだろう。本題にさっと入りたいのだが、書き出しで苦戦をしている人は意外に多いのではないか。書き出しの言い回しをググっているうちに、10分〜15分時間を使ってしまったという経験は誰にでもあるだろう…

10秒で仕上げる英文メールの書き出し 会議の要点・フォロー編

仕事で英文メールを書かないといけないという人は多いだろう。本題にさっと入りたいのだが、書き出しで苦戦をしている人は意外に多いのではないか。書き出しの言い回しをググっているうちに、10分〜15分時間を使ってしまったという経験は誰にでもあるだろう…

10秒で仕上げる英文メールの書き出し メールの背景・目的編

仕事で英文メールを書く機会が増えている人は多いだろう。慣れないうちは、時間もかかるし、自分の書いた内容に自信が持てないものだ。本題に早く入りたいのだが、導入部でつまづき時間がかかるというのは、よくある悩みだろう。 送るメールの背景を簡潔に書…

海外生活を通した子どもの英語習得についての3つの誤解

「アメリカに住めば子どもは英語をすぐに習得することができる」は都市伝説 多くの日本人は「アメリカに住めば子どもは英語をすぐに習得することができる」と思い込んでいるが、これは私に言わせれば都市伝説である。アメリカでの子育てと教育は、「誰だよ、…

アメリカ移住するにはどのくらいの英語力が必要か

この度、”自由に生きる海外移住”という新ブログを立ち上げました。より多くの日本人が海外で活躍できるように、アメリカでの仕事や生活についての情報発信をしています。興味のある方は是非御覧ください。新ブログでの”アメリカ移住するにはどのくらいの英語…

成田空港の新型コロナウィルス検疫手続きについて

ただいま、日本に一時帰国中で、都内某所で自主隔離生活中。公共の交通機関の利用は控えるようにとのお達しがでているので、基本隔離先でおとなしくしている。入国に際し、抗原検査を成田空港で受けたのだが、どんな検査をどんな手順で受けるのか、事前に知…

日本の英語教育考 受動態の怪

娘が先日、日本の中2の模試を受けたところ、英語がまさかの70点代であった。娘は米国在住歴6年で、大学入試センター試験の読解問題は試験時間を半分ほど残し190点以上を取得し、今夏に初めて受けたTOEICも900点台半ばという高得点で、英語は相当できる。元々…

社内異動から垣間見るアメリカのキャリア模様

アメリカで働き始めてかれこれ6年ほどになるが、この11月から今まで働いていたファイナンスの部署を離れ、自分で希望をだして別の部署に異動した。渡米以後、初めての異動となり、その経験を通して、いくつか興味深い発見があったので本エントリーで共有した…

甥がアメリカにやってきた アメリカの日常と日本の日常

この春に大学生になった甥がアメリカを訪問したい、と言っているというのを聞き私の心は踊った。その甥は私の兄の長男であり、所謂初孫であった。初節句には巨大鯉のぼりを引っ張り出すという両親の張り切り様は当然のことであるが、私はこの甥を大いに可愛…

アメリカでカスタマーサービスとやりとりする際の十箇条

アメリカ生活できってもきれないのはカスタマーサービスとの電話やチャットのやり取り。やれ請求書が間違っている、やれ届いた品物が来ない、やれ予約内容が違っている、やれネットワークがつながらない、などオペミスや小さなトラブルにあふれるアメリカ。…

アメリカで日本のお風呂を夢見るはなし

私は湯船につかるのが大好きだ。芯まで冷えた体がじわじわと温められるぬくもり感、足腰の疲れが緩みほぐされていく心地良さ、うっすら汗をかきつつ体の中の不純物がでていく爽快感、など入浴は晩酌につぐ至福の一時である。この年末年始は渡米以後初めて日…

アメリカ生活の英語小噺 〜子育て編〜

2013年11月に日本からアメリカに移住し、先日めでたく5周年を迎えることができた。当時、5歳と8歳だった子供たちは当たり前ではあるが10歳と13歳になり、未だに四苦八苦する場面はあるものの、アメリカでサバイブしているのは手前味噌ではあるが立派だと思う…

アメリカで働いて感じる日本人の強み

家族共々アメリカに移り住み、そろそろ5年目を迎えようとしている。私はいわゆる赴任ではなく、普通のアメリカ企業の社員なので、自身のパフォーマンスや会社の業績次第で、いつクビをきられてもおかしくない。言語の壁も含めて未だに苦労は絶えないが、それ…

アメリカで臼を保管する方法

念願の自分の臼と杵をアメリカで入手した私。はるばる日本から運ばれたきた臼と杵を、とりあえずガレージに角材を二本しき、大きめのビーチタオル2枚でくるんで保管していたのだが、翌朝衝撃の事件が発生。子どもを補習校に送る前にビーチタオルをめくって臼…

臼と杵を日本からアメリカにどうにかこうにか運んだ話

「アメリカで自分の臼と杵を使って家族で餅つきをしたい」 さして壮大ではない、ささやかな夢が先日ついにかなった。 私は現在、家族とアメリカに住んでいる。日本に住んでいた頃は子どもの通う幼稚園で餅つき力をかなり鍛えられ、米国移住後も日本人コミュ…

アメリカ在住者の一時帰国 〜ハナセルを使用してみた〜

日本からアメリカに移り住んでもう丸4年が過ぎ、毎年恒例の夏の日本への一時帰国も今年で4回目となった。初年度は「日本に一時帰国」という経験がとにかく生まれて初めてのことだったので、細かいことも含めて試行錯誤の連続。アメリカの職場とのやり取り、…

海外でパスポートをなくした話

旅にトラブルはつきものである。私はおそらく他の人よりもトラブルと格闘する確率が高い。妻からは「あなたは問題解決能力が高いが故に、トラブルを回避することへの注意力が散漫だから、よくトラブルに巻き込まれるのよ」と言われた。遠回しに褒められてい…

許してやれよ、「おとう飯」

内閣府の「おとう飯」キャンペーンが炎上しているとのこと。男性の炊事への参画を促すキャンペーンのようで、私からみれば厚労省の「イクメン」キャンペーンと大差はない気がするのだが、敢え無く炎上してしまったようで、色々なご苦労の末、推進されてきた…

連日6時30分まで残業をして離婚の危機!?アメリカの残業事情

「このままじゃ、俺、離婚されちまうよ!7時以降ならオンラインに戻れるから、悪いけど宜しく!」、悲鳴とも聞こえる言葉を残して、ものすごくやりかけの作業を残してオフィスを夕方5時に去る同僚に対して、呆然としながらも「g, good luck...」という言葉し…

海外に引っ越す方への贈り物

先日Facbookで元同僚から「アメリカに引っ越す時にもらって嬉しかった贈り物は何か?」という質問を受けた。頂いて正直困ったものもあれば、こちら での生活の一部として今なお活躍しているものもある。私自身の経験から、海外に引っ越す人へ贈り物を渡す際…

アメリカと日本の小学校の違い

日本語補習学校の生徒たちの作文集を正月休みに読んだ。夏休みの宿題であるため、日本に一時帰国をし、体験入学*1をした時に感じたことを書いている生徒が多い。特に物心つくころからアメリカに住み、日本に住みながら小学校に通ったことのない生徒は、色々…

もしものための弁護士保険、 訴えられそうになったはなし

今勤める会社の福利厚生には健康保険や年金に追加して、弁護士保険なるものがある。これは任意加入なのだが、もし裁判沙汰になったりして、弁護士の支援が必要になった場合に、その弁護士費用が保険でカバーされるというもの。月に9ドル払わないといけないの…

アメリカの金曜日のはなし

"Thank God, It's Friday"というのは目前に迎えた週末を祝う慣用句。日本の職場ではあまり、月曜日から木曜日までの平日と金曜日の差を感じないが、ここアメリカでは金曜日はオフィスの雰囲気がかなり違う。「えっ!?」と面食らうことがしばしばあるので、…

アメリカではやっぱり「言わない者負け」、というはなし

先日、引越しをして、インターネットのプロバイダの住所変更の手続きをした私。早速新しい住所に請求書が届いたので中身を見てみると、今月の請求が$83となっている。先月までの請求は$64。内訳を見てみると回線の使用料が$73で、モデムの使用料が$10となっ…

アメリカで住宅ローンを組んだらやっぱり大変だったはなし

今月の頭にアメリカに家を購入した私。当然、現金でポンっと買うような資金力はないので、住宅ローン(いわゆる英語で言うところのMortgage)を組んだわけだが、案の定手続きで四苦八苦する羽目に。今回はその経験を共有したい。 アメリカで住宅ローンを借り…

バックドロップに見るアメリカの自動化

昨年あたりから自動入国審査端末なるものがアメリカで導入が進んでいる。アメリカの入出国というと、入国は非常に厳格で厳しく、出国はいつ出国したか気づかないくらあっさりという「行きはこわいが帰りはよいよい」形式というイメージを持っていたので、EST…

アメリカで痩せ、日本で太る人たち

アメリカの生活と言うと、運動しない、食事のカロリーが高い、よってもって太る、というのが日本人のステレオタイプのよう。一時帰国した際に、久しぶりに会う人は、大体私の足から頭の先までをさーっと見る。そして、変わらない私の体型を見て、期待が外れ…

アメリカの「お役所仕事」のはなし

いわゆる「お役所仕事」のことを英語では「Red Tape」という。そういう言葉があるくらいだから、当然役所の手続きというのはアメリカでもご多分にもれず手強い。アメリカに移り住むにあたって、様々なお役所のお役人と格闘してきたが、「最強の相手は誰だっ…

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