Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

Book

生命の真理を追求するプロフェッショナルに学ぶ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1117件) を見る何かを定義するとき、属性を挙げて対象を記述することは比較的たやすい。…

日本の次の10年と「パラダイス鎖国」観

『パラダイス鎖国』を読んだので書評を。パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)作者: 海部美知出版社/メーカー: アスキー発売日: 2008/03/10メディア: 新書購入: 33人 クリック: 744回この商品を含むブログ (227件) を見る筆者は本ブログの…

インプット志向の時間管理術

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2007/10/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 20人 クリック: 312回この商品を含むブログ (795件) を見る『無理なく続けられる年…

「人間に残された可能性の聖域」における達人

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 29人 クリック: 4,720回この商品を含むブログ (425件) を見る『ウェブ時代の5つの定理』を読んだので書評…

『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』 もつべき歴史観、日本観

最近外国人と仕事をする機会が非常に多いが、仕事をしながら感じることは、もう少し日本という国に対する自分の知見を増やしたほうがよいなぁ、ということ。 日本人の品質に対する基準っていうのは、どうしてかくも過剰に厳しいのか? 同じアジアであるのに…

『自壊する帝国』 イデオロギー考

『国家の罠』に続き、『自壊する帝国』を読んだので書評を。自壊する帝国作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログ (129件) を見る 著者佐藤優はソビエト連邦崩壊という激動期を…

『国家の罠』 佐藤優の職人芸

正月休みようにとっておいた『国家の罠』を我慢しきれずに読んでしまったので書評を。国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/03/26メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 283回この商品を含むブログ (323…

『インテリジェンス 武器なき戦争』 機知と知性に溢れる知識人の掛け合い

『インテリジェンス 武器なき戦争』を読んだので書評を。インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)作者: 手嶋龍一,佐藤優出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/11メディア: 新書購入: 7人 クリック: 59回この商品を含むブログ (245件) を見る 元NHKワシン…

『ウェブ時代をゆく』の生み出す乱反射

『ウェブ時代をゆく』を読んだので書評を。 ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11/06メディア: 新書購入: 91人 クリック: 724回この商品を含むブログ (1203件) を見るインターネ…

愚直に"Do the right things"を貫く

グローバルで成功するプロの仕事術作者: 内田士郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/09/06メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る『グローバルで成功するプロの仕事術』を読んだので書評を。 著書は公認会計士…

「学ぶことのスペシャリスト」に学ぶ

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2007/04/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 490回この商品を含むブログ (506件) を見る『無理なく続けられる 年収1…

『会社は頭から腐る』 再生の修羅場から紡ぎだされた冨山和彦の経営観

会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」作者: 冨山和彦出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/07/13メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 126回この商品を含むブログ (85件) を見る『会社は頭から腐る』か…

資本主義の有り様を考える岩瀬さんの瞬間最大風速

『ハーバードMBA留学記』を読み終えたので書評を。ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて作者: 岩瀬大輔出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2006/11/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 23人 クリック: 334回この商品を含むブログ (68件) を見る…

若い官僚を叱咤激励する池田さんの世直し

ウェブは資本主義を超える作者: 池田信夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/06/21メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (62件) を見る前回のエントリーで、『ウェブは資本主義を超える』軸として下記があると書いた。 メディア・通信・…

「ウェブは資本主義を超える」というタイトルに込められた思い

『ウェブは資本主義を超える』を読んだので書評を。ウェブは資本主義を超える作者: 池田信夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/06/21メディア: 単行本 クリック: 99回この商品を含むブログ (62件) を見る言わずと知れた池田信夫blogのまとめ本。書籍化…

従業員が育つ魔法の言葉

子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)作者: ドロシー・ローノルト,レイチャルハリス,Dorothy Law Nolte,Rachel Harris,石井千春出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2003/09メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 291回この商品を含むブログ (82件) を見る『子ども…

『the cult of the amateur』と『ウェブ進化論』

本ブログで既に何度も取り上げている、Andrew Keenの『the cult of the amateur』をようやく読み終えた。The Cult of the Amateur: How blogs, MySpace, YouTube, and the rest of today's user-generated media are destroying our economy, our culture, a…

『バイアウト―企業買収』 魑魅魍魎スーツ族の饗宴系の小説

バイアウト作者: 幸田真音出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (18件) を見る幸田真音の『バイアウト―企業買収』を読んだ。ヴァーグ・ミュージック・エンターテイメントという音楽会社の買収を巡…

伝えようという熱意

徳力さんの『デジタル・ワークスタイル』を読んだ。デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術作者: 徳力基彦出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 78回この商品を含むブログ (67件) を見る この…

シニアなフューチャリスト予備軍への伝播

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (691件) を見る『フューチャリスト宣言』を読んだ。梅田さん二冊目の対談本で、今…

産業再生機構が日本に残したもの

企業復活 「日の丸ファンド」はこうして日本をよみがえらせた (講談社BIZ)作者: 小野展克出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/27メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る『企業復活』を読んだ。2004年から2007年までの4年間の…

「規模は力」、「官僚制度は必要不可欠」という鼻につく言葉

巨象も踊る作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2002/12/02メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 313回この商品を含むブログ (94件) を見る小さいものは美しく、大きいものは醜いという考えが正しいとさ…

法というものへのあるべき立ち位置

インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]作者: 白田秀彰出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/07/15メディア: 新書購入: 9人 クリック: 223回この商品を含むブログ (152件) を見るかなり遅ればせながら『イン…

吉田秀雄の先駆者としての姿勢と闘魂

われ広告の鬼とならん―電通を世界企業にした男・吉田秀雄の生涯作者: 舟越健之輔出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2004/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る『われ広告の鬼とならん』を読んだ。サブタイトルの通り…

『ヒルズ黙示録・最終章』の3つの物語

ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書)作者: 大鹿靖明出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/11メディア: 新書購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (42件) を見る本書は下記の3つの物語から構成される*1。 「日本のコーポレート・ガバナンスの改革の…

カジュアルな語り口の割りに残酷な本

「ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない)」を読んだ。ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)作者: 渡辺千賀出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/12/08メディア: 新書購入: 9人 クリック: 143回この商品を含むブログ (218…

『ウェブ人間論2』への期待

『ウェブ人間論』を読んだので書評を。ウェブ人間論 (新潮新書)作者: 梅田望夫,平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/14メディア: 新書購入: 17人 クリック: 156回この商品を含むブログ (543件) を見る最近、手にとってぱらぱらめくる気にもな…

河島博の「ぶれない」という格好よさ

社長の椅子が泣いている作者: 加藤仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る『社長の椅子が泣いている』を読んだ。46歳という若さでヤマハ(当時、日本楽器)の社長に就任し、…

企業ブログ考 脱いでもすごいんですか?

ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち作者: ロバート・スコーブル,シェル・イスラエル,酒井泰介出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2006/07/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 99回この商品を含むブログ (50件) を見る原書のタイトル…

史実としてのWEB 1.0時代

『シリコンバレー精神 グーグルを生むビジネス風土』を読んだ。厳密には読んだのは1週間くらい前だが書評を書くのにどうも筆が重い。なんで、こんなに筆が重いのかと考えるに、本編に対するこれ以上ないくらいの「評」があとがきとして見事に展開されている…

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