本ブログも2009年6月20日をもって、遂に5年目に突入。開始当初は5年目に突入するなんて想像もしていなかったが、最近はすっかり巡航速度に入り、逆にブログをやめた生活というのが今ひとつ想像できない(と、えらそうに言うほど更新頻度は高くないが・・・)。「ブログの実態に関する調査研究」という総務省の調査によると、2005年に開設されたブログの中で12ヶ月継続的に更新されたものは4〜5割という。仮に毎年5〜6割のブログの更新がとまると仮定すると2005年に開設されたブログの中で今なおアクティブなものは4〜5%くらいになる。よって、本ブログは一応「長く続いているブログ」の部類にいれても良いし、私もブログを長く続けるコツのような話をする資格をようやく得たと言っても良いだろう。
上記で紹介した総務省の統計の中に、「ブログ更新をやめた理由」という下記のような統計がある。
上位ランクの3つはブログ更新を妨げる上位3つの阻害要因とみることができる。私自身が3つの阻害要因をどのように克服したのか簡単に紹介し、私なりのブログを続けるためのコツの紹介としたい。
更新する時間がなかった
ブログを更新する時間を確保するために私が紹介できるコツは非常にシンプル。「ブログを更新する時間を決めること」、これ以外にはない。当ブログは原則として木曜日と日曜日の更新を目指している。で、木曜日は、木曜日の朝(5時30分から7時)、出勤時間の電車の中(始発なので座っていける)、昼休み(この日は外食はせず、弁当と決めている)、それでも書ききれなかったら木曜日の夜(オフィスで書き終わるまで帰らない)という4段仕込み。日曜日は原則的に夕方(16時から19時)、終わらなかったら月曜日の朝と時間を決めている。ネタがあれば書くという人もいるが、私の場合はネタを能動的に探すことにも結構時間がかかるので、更新タイミングで更新する時間を決めるという強制力がないととても続けることができない。
なお、同統計では週当たりの61%の人がブログの更新に要する時間は1時間未満と言っている(私は少なくとも3時間はかかるが・・・)。人によってもちろんプライオリティは色々あるわけだが、時間というものは、黙っていて降ってくるものではなく、つくるものであると、あらためて思う。
書くことがなくなった
「書くことがなくなった」ということは、私に言わせれば、いずれ書くことがなくなってしまうようなテーマを選んだに過ぎない。別の言い方をすれば、ブログ開始時のテーマ設定が悪いと言える。なので、長く続けようと思う人は、自分が無理なく、継続してできるテーマを選ばなければ続かないことは肝に銘じるべきだ。
本ブログは、本を読んだり、ウェブでみた情報を自分なりに咀嚼して、自分なりの解釈で表現するということが一つのテーマ。私が本を読まなくなることはまずないので、書くことがなくなるということはまずない。狙ったわけではないが、当初のテーマ設定が幸いにも良かったと言える。
また、書きたいことを書くというのも、基本的だが大事な点。あまり肩に力をいれたり、ブログとはこういうものだみたいな固定観念があると、自ずと無理がでて、長続きがしない。書きたいことを書きたいように自由に書く、これが長続きさせるためには一番だ。
サイトの管理が面倒になった
コメントの確認、テンプレートのカスタマイズなどのサイトの管理が煩わしくなったという理由。これは私にはかなり疑問。というのも、面倒ならばコメントの確認、テンプレートのカスタマイズなんてしなければよいだけだ。「ブログはコメントがあったら必ず返すべき」、「ブログのデザインは定期的に更新し、リフレッシュすべき」というような固定観念に縛られてはいけない。
まぁ、テンプレートはさておき、折角コメントを下さった方がいるのに、無碍にしずらいというのは確かにわかる。だが、それが理由でブログそのものの更新ができなくなるというのは本末転倒。ちなみに、当ブログは、結構コメントへの返答率は悪い(申し訳ありません・・・)。一応、当ブログは、「コメントの質の良否に関わらず、返答は無理が生じない範囲ではするよう心がけるが、時間は極力本エントリーそのものにまわす」というスタンス。
固定観念に縛られず、自分のやりやすい形でルール決めをして、運用するということが非常に大事だ。
以上が、私が4年間ブログをやめずに済んだ理由。なお、継続的な更新を妨げる阻害要因を取り除くことはもちろん大事だが、更新をしようという意欲を保ち、かきたてることのほうがより重要なのは言うまでもない。そして、私の中で当ブログを続ける強い動機となっているのは、RSSリーダに登録などして読んだ下さる方がいるから、ということは言うまでもないこと。そういう意味では、皆さまのバックアップがあっての5年目突入。閉鎖にならないよう引き続き精進しますので、今後ともお付き合いお願いいたします。