Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

4年目突入 ブログを書く3つの目的

不覚にも1ヶ月超過ぎてしまったが、2008年6月20日で実は4年目に突入した当ブログ。長く続けていると惰性が働き、忙しさにかまけて更新頻度が落ちたり(はい、今月の私です、すみません)、書くことそのものが目的となったりしがちなので、年に一度くらいはブログを書くという行為そのものをきちんと見直してみたい。


私がブログを書く目的は下記3点。

  • 情報をただ読み流すのでなく、価値ある情報を吟味し、咀嚼し、自分なりの視点を加えて形にするという知的取り組みの機会とする
  • 会社や資格といった自分のカサが増えて見える肩書きのない世界で、自分の考えを世にさらせる緊張感の伴う場所をもっておく
  • 自分が紆余曲折・悪戦苦闘をしながら辿り着いた答え、身につけたノウハウなどを世に公開し、同じような苦悩を持っている人(特に自分より年下の人)と共有する道具とする


1点目は当ブログ開始当初から変わらない目的。ブログを書く前の私は本や雑誌記事を読んでも、消化をすることなく読みっぱなしのことが多かった。本棚の本は増えるけれども、じゃぁその1冊1冊から自分が何を学んだのかを説明するというのは殆ど不可能に近かった。ブログを初めてからは、心に残ったPhraseを書きとめ、それについて自分なりの視点を加えて世に発信するということを続けてきた。その成果か、本を読んだり、雑誌を読んだり、ブログを読んだりする中で、この3年間に読んだ特定の本の特定の箇所と内容的に目の前の文章が結びつき、モノを考えるきっかけになるということが多くなった。テクニック面の詳細は、"読書中の付箋とブログ活用術”というエントリーに書いたが、「読んだ本をきちんと消化し、折りにふれ引き出しからそれを取り出し、世に発信できるレベルまで自分の頭で考え抜く」ということが習慣化したというのは、ブログを開始したことによる最も大きな効用の1つだ。


2点目は、2年目くらいから意識し始めたこと。自分の視点を世に発信する上で、ブログというのはそこに書かれた内容が全てで、学歴や勤め先は一切関係ない。社会人になってからずっと外資系企業の実力主義の中で生きてきたが、それでもここまで自分のアウトプットが全てという世界は私にはなかった。実名や勤め先を公開することを推奨する人もいるが、肩書きと関係ない自分をさらす空間を持っておくというのは、それはそれで重要な事と思う。


3点目は今年に入ってから意識していること。自分がキャリアを形成していく過程では、自分より立場が上の人から、仕事の範囲・関係を超えて色々な支援・助言をえてきて、そういった善意なしには今の自分は考えられない。だが、一方で自分に支援や助言をくれた人に対して、同じように自分が何か価値を提供できるかというと実はなかなか難しい。何故なら、そういう人たちは私の支援や助言などは必要としない人ばかりだからだ。
なので、そういった善意で受けた恩をどうやって返すかと考えるに、その人の役に立つことにはあまりこだわらず、自分が助言や支援をできる人に対してできることをする、というのが大事だと最近思う。個人的な関係でみると恩返しにはなっていないが、社会全体でみれば、何というか、社会から受けた恩を社会に対して返しているとみれなくもない。まだまだ、受けた恩に対して自分ができることはわずかであるが、ブログを通して少しでも社会に何かが還元できればと思う。


年々、本ブログの購読者も増え、本日時点でLivedoor Readerの購読者数は332。決して更新頻度が高くなく、固く地味なブログであるが、これだけ多くの方が読んで下さるというのは本当にありがたいこと。4年目もなるべく質の高いエントリーを更新するよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。

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