Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

測定できないものは管理できない 続報

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

“測定できないものは管理できない”というエントリーで紹介したのだが、『無理なく続けられる年収10倍アップの時間投資法』で、定義されている「消費の時間(緊急かつ重要)」、「浪費の時間(緊急だが重要でない)」、「投資の時間(緊急でないが重要)」、「空費の時間(緊急でも重要でもない)」の計測を始めて3ヶ月がたつ。ちなみに、下記がここ3ヶ月の月ごとの平均。

消費の時間 投資の時間 浪費の時間 空費の時間
4月平均    35%   43%   13%   9%
5月平均    37%   50%   8%   5%
6月平均    38%   48%   9%   5%

記録をとりはじめたことにより、いくつか発見があるので、それをこの場で共有したい。

記録をとることで無駄で、無意味な時間は自然と少なくなる

現状の時間の使い方の問題点を把握し、効率を高めるというのが、記録をとることの目的であったが、実は「記録をとる」という行為そのものが、無駄で無意味な時間を無くしており、これは大きな収穫。ダイエット中に食事毎の摂取カロリーを記録すると自然と食事が健康的になるのと同様で、最も大事な「投資の時間」の記録を増やすために、無駄にネットを徘徊したり、無駄話をしたりすることに「自然」と抑制がかかる。記録をとるだけに無為に過ごしている時間は30%くらいは削減でき、これは非常に大きい。

飲み会の2次会は百害あって一利なし

私は職場の仲間とお酒を飲むのが大好きだ(お酒自身も大好きだが)。一緒に高い目標に向けて仕事をしている人間と日頃の労をねぎらうのは気持ちが良いし、職場ではみれない意外な一面の発見が後の仕事に活きることもあるし、飲み会の席を通じていつも仕事をしていない人と話す機会も非常に大事だと思う。なので、飲み会というのはリラックス効果もありながら、仕事にもプラスの効果もあり、無駄な面ももちろんあれど、決して無駄ばかりではない。
ただ、実際に記録をとってみると、1次会は仕事仲間とリラックスしながら、コミュニケーションをとるという効用がかなり認められるが、2次会というのはかける時間と費用に対して効率が非常に悪いことがよくわかった。年のせいもあるが、最近は2軒目に突入すると、かなり酔いが回り、話がぐだぐだになることが多い。相手もさらに酔い、次の日に殆ど頭に残らない職場の不満などがトピックにのぼることが多くなる。おまけに、2軒目で痛飲すると、翌日にお酒が残り、パフォーマンスが目立っておちる(記録をとっていると、自分のその時、その時の生産性もわかるようになる)。というわけで、今の私には2次会は百害あって一利なし。記録をとる前までは、2次会デフォルト参加人間だったが、最近は1次会しかいかないか、2次会のみいくかのどちらかにしている

移動時間を疲れに応じて効果的に投資に転換する

職場までの通勤時間は片道1時間の往復2時間。1週間で10時間、1ヶ月で40時間という非常に大きな時間の塊であり、これを如何に投資の時間に転換するかの施策は日本で働く上で非常に重要。
もともと、

  • iPODの中には英語の勉強素材をいれておき、歩行中は英語の勉強
  • 鞄の中には常に本をいれておき、電車で座れなければ読書
  • ノートPCは常に持ち歩き、ブラウザに読みたいブログ・ネットの記事を開いておき、電車で座れれば、それで情報収集

など、移動時間はかなり有効に活用していた。ところが実際に記録を取り始めると、前日遅くまで働いた後の通勤電車の中や、仕事で疲れ果てている時の帰宅の途では、以外に本を読んだり、英語の勉強を集中してできていないことがわかった。英語の本を鞄にしまい、通勤中に読めると本当はよいのだが、疲れている時はやはり集中力が続かずなかなか英語の本は読めない。また、夜中23時頃に最寄り駅から自宅にとことこ歩いて帰る時に、英語のPodcastを聞いても、やはり耳に入ってこない。本当に疲れたと時は休むのが一番だが、最近は多少集中力がおちてもこなせる程度の、下記のような軽い勉強項目も持ち歩くようにしている。


私は比較的貧乏性なので、記録をとるとどうしても、休養が少なくなりがちになってしまう。この3ヶ月間で一度だけ、休みが十分でなく過労で立ち上がれなくなってしまい、1日寝込んだということがあったが、何にしても体が資本なので気をつけなくてはと思う。そろそろ、量を質に転換したり、戦略的に捨てる項目を決める段になってきているが、そのことについては別の機会に紹介させて頂きたい。

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