Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

ファーストリテイリングというプラットフォーム

先週にとりあげたが、またユニクロの話。

ファーストリテイリングには、勝田や松下のように、自らのプロ意識と、この会社の飽くなき成長希求をダブらせる人材がなお集まり続けている。
『2005.9.26 日経ビジネス ユニクロ作り直し』

日経ビジネスに記載されている通り、ファーストリテイリングに本当に「自らのプロ意識と、この会社の飽くなき成長希求をダブらせる人材」が集まり続けているのであれば、その未来は明るい。

大分古いが梅田さんの『ジョブズ氏、アップル救う』に1997年に窮地に立たされていたアップルが復活したのは、「サプライチェーン・マネジメント革新などのプロの経営者」としての仕事と「iMACという起死回生の新製品を生み出したカリスマ的創造者」としての仕事をジョブズがなしえたからとある。

仮にこれをファーストリテイリングにあてはめてみる。大企業病に冒されながらも今なお高い利益率を誇るファーストリテイリングの経営システムは、魅力的な製品とマーケティング力があれば高い利益を生み出すことのできるアパレル・プラットフォームと言える。即ち、アップル再生の片翼は既に整備されていると言っていい。よって、再生の鍵は、もう一つの翼、カリスマ的想像力もったファッション性の高い商品を生み出すことができる人間がいるか否かである。

今の状況を考えると社内にそういう方はあまりいないように見受けられるが、冒頭の引用の通り、自分の力で画期的な商品を生み出す能力を持った人が、ユニクロというアパレル・プラットフォームに引き寄せられているのであれば、2010年売上1兆円というのもありえない話ではない。色々意見はあると思うが、私は結構いけるのではないかと思っている。

Creative Commons License
本ブログの本文は、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 非営利 - 継承)の下でライセンスされています。
ブログ本文以外に含まれる著作物(引用部、画像、動画、コメントなど)は、それらの著作権保持者に帰属します。