以前、"読書中の付箋とブログ活用術"というエントリーで私の下記のような読書術を紹介した。
- 本を読み、気になった箇所があったら、横向きでひたすらぺたぺた貼っていく
- 本を読み終わったら、付箋の箇所を2〜3度読み直す
- 読み直しの過程で「いつでも取り出せる状態にしたい!」と思った箇所は付箋をそのままにし、「いつでもなくてもよいが再読可能にはしたい」と思った箇所は付箋を斜めに貼りなおす
- 「いつでも取り出せる状態にしたい!」という箇所は書庫ブログに転記し、タグ付けをする
- 最後にブログに書評を書き、その本の評価をする
下記のように勝間さんが時間管理術について名言を残されているが、「十の方法を試して、一つでも自分の習慣として残ったら、それはもうけもの」というのは読書術にももちろんあてはまる。上記のエントリーを書いてからあれこれ試行錯誤を重ねて、マイナーバージョンアップをしているので、本エントリーでは2点ほど更新点を紹介をしたい。
十の方法を試して、一つでも自分の習慣として残ったら、それはもうけものだということです。
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 20人 クリック: 312回
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この十に一つというのは私の経験則からきています。試さないものは決して習慣化しませんが、十試せば一つの習慣が、百試せば十の習慣が手元に残っていきます。
・・・<中略>たとえば私の場合は、一日一つは何かあたらしいことができないかと考えています。そうすると、一ヶ月に数個くらいは新しい手法として残りますので、一年たつと、それなりにいろいろな時間管理の方法が新しく加わってきて、バージョンアップされているわけです。
『無理なく続けられる年収10倍アップの時間投資法』 〜基礎編 P.35〜37〜
ブックスタンドの活用
Stepの4で"「いつでも取り出せる状態にしたい!」という箇所は書庫ブログに転記し、タグ付けをする"のだが、本からブログに転記をする際に、所定のページを開いておくのに実は結構難儀する。転記をした経験がある人なら分かると思うが、本の前半部分や後半部分は片方だけ何かでおさえておけばよいのだが、真ん中は意外とバランスが悪く、抑えておくのが難しいし、厚いハードカバーの本は何かで抑えようとすると転記したい文字が隠れてしまうなんてこともよくある。
で、試しに購入したのが、下記のブックスタンド。
- 出版社/メーカー: エレコム
- メディア: Personal Computers
- 購入: 195人 クリック: 1,250回
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見た目は必ずしもクールでもないが、使ってみるとこれがなかなか地味ながらも革命的に便利。このブックスタンドのおかげで、私の転記作業はかなり効率がアップし、今はブックスタンドのない転記作業は考えられない。同じようなことをやっている方には是非おすすめ。
隙間時間にiPhoneで書庫ブログをチェック
『レバレッジリーディング』で下記の通り紹介されている通り、転記した箇所を何度も何度も読み返すのは非常に重要。書き出した項目を自分の血や骨とするには、特別なコツみたいなものはなく、とにかく何度も読んで、自分で実際にやってみる、もしくは考えてみるしかない。
とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。読まなければ始まらないのは無論ですが、読んだだけで実行しなければそれで終わりです。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 39人 クリック: 528回
- この商品を含むブログ (549件) を見る
『レバレッジ・リーディング』 〜第4章 読んだままで終わらせるな! P.169、170〜
とはいえ、『レバレッジ・リーディング』で紹介されているように、ローカルファイルに転記して、プリントアウトしたものを持ち歩くというのは、如何にも前近代的で、なかなか習慣化しなさそう。で、そこで登場するのが最近購入したiPhone。駅での電車の待ち時間の5分、乗車時間の短い乗り換え時の5分、などの細切れの隙間時間に書庫ブログをちらちらと見る。通勤時間の長い日本では、こういう隙間時間を如何に活用するかが時間管理術の肝。でもって、こういう細切れの5分は、読書時に心に残ったPhraseを再読するには最適。
私は携帯世代ではなく、PC世代なので、どうにも携帯電話でサイトを見るというのが苦手。携帯電話では、この書庫ブログのちら見は習慣化しなかったのだが、iPhoneを購入してからは、無事習慣化。
習慣化するかしないかで、効果は100倍以上の差があるが、習慣化できるのとできないのとをわける要素はほんの1mmの工夫だったりする。そして、こういうささやかな改善活動の積み重ねが、身についた習慣を継続する原動力になることも忘れてはならない。