ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

アメリカと日本の小学校の違い

日本語補習学校の生徒たちの作文集を正月休みに読んだ。夏休みの宿題であるため、日本に一時帰国をし、体験入学*1をした時に感じたことを書いている生徒が多い。特に物心つくころからアメリカに住み、日本に住みながら小学校に通ったことのない生徒は、色々新鮮な発見があったようで、多くの生徒がこのテーマを選んでいた。大変、興味深いのは、生徒たちがあげるアメリカと日本の小学校の違いが殆ど同じであったことだ。これは正に生徒の視点から見た日米の小学校の違いの決定版。本エントリーでは、必ずと言っていい程あげられていた違いを4点を紹介したい。


1.アメリカではスクールバスや車で通学をするが、日本では歩いて学校に行く
全校生徒が歩いて通学というのは驚きであったらしい。仲良しの友達と学校へ向かう途中でばったり会ったり、一緒に遊びながら下校をするのは楽しいもので、子供だけで登下校ができる日本の治安の良さは本当に素晴らしいものだと思う。アメリカでは、徒歩通学の生徒もいるが、スクールバスの利用者が一番多いように思う。なお、安全管理のためにスクールバス関連の運転規則は非常に厳格。わがNC州では、中央分離帯がない片側2車線の道路では、スクールバスが停まるとその間、対抗車線も含めて全ての車が停止しなければならない。子どもの安全管理について、国をあげて取り組んでいるのはアメリカの良い所と思う。

2.アメリカではお昼ごはんにお弁当をもっていくが、日本では給食がでる
当番の生徒がご飯やスープをよそい、全員で同じものを食べるというのは、アメリカでは考えられないことなので、驚いた生徒が多いようだ。わくわくしながら献立表を見たり、お好みのメニューに喜んだり、牛乳を飲んでいる友達を笑わせたり、給食にまつわる楽しい思い出は私もつきない。文化、人種、宗教が多様すぎるアメリカでは、全ての生徒が同じものを食べるのは難しいので、カフェテリアで何か買うか、お弁当を持っていくのが通常。が、カフェテリアのメニューは充実しておらず、ランチにクラッカーだけを持たせているような親も多いようだ。日本の給食制度は「食育」としての効果が高く、素晴らしい制度だと思う。

3.アメリカでは小学校にプールはないが、日本ではあり、体育で水泳ができる
「体育でプールがあるのがすごい」という視点は私には新鮮で面白かった。私自身、水泳が得意なほうではないが、ただ今泳ぐことができるのは間違いなくプールの授業の賜物であり、日本の教育制度に感謝をしている点だ。アメリカの小学校にプールがないのは、宗教や安全管理上の理由も大きいとは思うが、体育(アメリカではPhisical Educationを略してPEと呼ぶ)の授業への取組方の違いもあるように思う。アメリカの小学校ではPEは週に1-2回しかないし、教育というよりも「ま、体も動かさないと、、、」というトーンが強いように思う。多用な運動経験を積ませて、体力増進と基礎運動能力の向上をはかるというような日本の体育の視点はない。「食育」に加えて「体育」もアメリカにはもう少し必要だ。

4.アメリカでは教室の掃除も清掃員がするが、日本では生徒自らが教室を掃除する
私の子どもがアメリカの小学校で一番閉口しているのは、トイレやカフェテリアを他の児童がきれいに使わないこと、だという。カフェテリアは、時間をずらして入れ替え制で使うようなのだが、後半のほうになると、落ちた食べ物が散乱していて床がべたべただと聞く。カフェテリアをきれいに使わないのは、やはり自分で掃除をしないからだ。日本の小学校で掃除を体験した補習校の生徒たちの中で、掃除が面倒でいやだったと言っている子は一人もいなく、一様に「みんなで教室をきれいにして気持ちよかった」と言っている。下記の動画はFacebookでは20万以上の「いいね」を集めており、色々な国の方から絶賛されている。是非、生徒が掃除をするという制度は日本でずっと維持して欲しい。


Should kids clean their own classrooms? Japan thinks so.

*1:海外居住の子どもの短期的な入学を受け入れる日本の小中学校の制度

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