Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

結果に責任を持つために自分の力をだしきる

朝のニュースを除いてテレビは最近殆ど見ないが、火曜日の22時からNHKが放映している『プロフェッショナル 仕事の流儀』だけは毎週かかさず見ている。一人のプロフェッショナルに毎週フォーカスをあてて、その人の仕事観、信念、生き様などが紹介される。週によって感動は異なるものの、時としてしびれるような格好良さにふれ、小学生の頃ジャッキー・チェンなどがでているカンフー映画を見た次の朝に無意味にランニングをしたような感覚で、水曜日の朝は妙に仕事や勉強に対する溢れるようなやる気を覚えたりしてる(小学生の頃から進歩なし・・・)。


番組の最後に「プロフェッショナルとは?」という問いかけをするのだが、それがまた格好いい。最近の回で感銘を受けたものを少し紹介したい。

第85回 不屈のリーダー、極寒の海へ ファクトリーマネージャー吉田憲一
結果に責任を持つために精一杯努力する。その結果に対してですね、本当の喜びと悔しさ、これがわかる人だと思います。
吉田憲一

吉田さんの口癖は「自分の力を出しきるのが、仕事」。プロセスではなく結果に責任を持つ、そして結果をだすために自分の力をだしきる、そして結果がでれば心の底から喜びを感じることができるし、結果がでなければ自分の力不足にこれまた心の底から悔しさを覚えるという。
あれこれ理由をつけて、はすにかまえて、正面から精一杯取り組もうとしない人が最近よくいるが、それは「本当の悔しさ」から逃げているにすぎないことが、上記の吉田さんの言葉にふれるとよくわかる。「結果に責任を持つために自分の力をだしきる」、毎日仕事始める前に思い出してもよいくらい名言だと思う。

第91回 希望は、必ず見つかる 癌看護専門看護師田村恵子
私の中のこれまでの経験に基づいてできている直感を、信じて揺るがないこと。そして、相手の方の力をそれ以上に信じてあきらめない、そういう人だというふうに思います。
田村恵子

年をとって涙腺がゆるんでいるのか、娘をもつ父親として妙に感傷的になったのか、この週はかみさんと一緒に見ながらかなり涙した。まぁ、内容はNHKのサイトを見ていただきたく。
「これまでの経験に基づいてできている直感を、信じて揺るがないこと」というのは自分にはまだとてもとてもできない。迷いに迷って決めてにどうしても欠く時は最後は自分の「直感を信じる」が、それを「信じて揺るがない」というのは私には遙か彼方。ただ、いつかはその境地に達するために、一日一日の時間を大事にしながら、全力で物事に取り組み、研鑚していかなければならないと感じた。

チームは、"背中"と"口"で引っ張る プロ野球選手宮本慎也
「努力するのはプロとして当たり前、それ以上するのが本当のプロだ」っていう。
みんながやっていないことをするのが、努力するのが、プロフェッショナルだというふうに思っています。
宮本慎也

「努力するのはプロとして当たり前」というのは、精一杯努力をしたことを言い訳としないための厳しい言葉。でも、確かに頑張るという行為そのものは誰にでもできることであり、単に頑張る、努力をするということを超えて、如何に差別化をはかるかというのは、これまた重要な点に思う。
ただ単純に一生懸命物事に取り組むのと、結果に対して自ら思い責任を課しながら一生懸命物事に取り組むことの違いを宮本さんは言っているのだと思う。


他にも紹介したいことはいっぱいあるが、今日はこんなところで。
完全に余談だが、このDVDボックスが欲しいのだが、1時間の番組が1枚あたり¥3,675というのは如何にしても高い・・・。1時間¥300くらいでiTunesで配信したほうが、絶対に売上もあがると思うのだが、どうにかならないのだろうか?折角の素晴らしいコンテンツが本当にもったいないと思う。

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