- 作者: マイケルハマー,Michael Hammer,福嶋俊造
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
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顧客は製品を購入した後、その製品を用いて何をしているのか。顧客が直面するより広範なビジネスの問題、個人的な問題は何か。顧客が問題を解決するのに、もっと協力できないか。このような質問に対する答えはを基本にして考えを進めれば、企業は製品を中心にした古いものの見方から脱皮して、顧客の立場でものを考えられるようになる。
『カスタマーエコノミー革命』 〜第2章 P.56〜
上記は、供給者起点の「Product-Out」を否定し、顧客中心の「Issue-Driven」、「Market-Out」を肯定するものである。自社の製造している製品を如何に売り込むから、自社が提供可能なサービスを如何に顧客に買ってもらうかではなく、顧客の抱えている課題を解決するためには何を提供すべきかという視点が重要であるということと考える。
「Product-Out」」とは日常的に使用はしているものの、その定義をすっきり分かりやすく説明するとなると恥かしながら少し自信が無いため、色々調べてみたが、株式会社エムアウトで紹介されている下記の定義がいくつかの中で最もすっきりする。
マーケットアウト
顧客視点でビジネスを組み立てようという考え方。供給者中心のビジネスからの発想転換を意味している。マーケットアウト発想にねざしたビジネスでは、まず製品ありきではなく、顧客にとっての問題を解決することが目的となる。したがって、マーケットアウト発想にねざしたビジネスでは、「わが社の製品・サービスをどこに売り込むか」ではなく、まず「顧客は何を求めているか」から考える。
プロダクトアウト
もともとは工場から製品を出す(out)ことで、転じて、メーカー起点、供給者起点でビジネスを考える立場をいう。プロダクトアウト発想にねざしたビジネスでは、「顧客は何を求めているか」ではなく、まず「わが社の製品・サービスをどこに売り込むか」を考える。http://www.m-out.com/mt_01/glossary_dtop_1.html
参考までに他の定義も下記に掲載しておく。
企業が生産・販売活動をする際に,消費者のニーズは無視し,生産者側の都合を優先するという考え方。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=%A4%D5853113350103350000&kind=jn&mode=5
いずれも、生産/流通業者と消費者の在り方、市場に向けた考え方を示す名称。「プロダクト・アウト」とは、企業が自社の販売・生産計画に基づいて、市場へ製品やサービスを投入すること。
一方「マーケット・イン」とは、まず消費者のニーズを十分にくみ上げて、それを商品というカタチにして市場に出すという「はじめに顧客ありき」の考え方である。頻繁に移り変わる市場の要請に即応していくことであり、そのために企業組織をフラットにし経営を革新していくことまで含まれる。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/productout.html