Thoughts and Notes from NC

アメリカ東海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

アメリカで臼を保管する方法

念願の自分の臼と杵をアメリカで入手した私。はるばる日本から運ばれたきた臼と杵を、とりあえずガレージに角材を二本しき、大きめのビーチタオル2枚でくるんで保管していたのだが、翌朝衝撃の事件が発生。子どもを補習校に送る前にビーチタオルをめくって臼の様子を見てみると、何ともう臼にひびが入っているではありせんか。えぇ!たった一晩で、、、。

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ぎゃぁぁ、いきなりひびが、、、

年をとるにつれ、胆がすわり、最近はめったなことでは狼狽することがない私。はい、このひびには、相当狼狽しました。理由は完全に養生不足。カビかひびなら、カビの方がずっとよいので、養生をすごく厚くしてください、と三喜木材さんから言われたいたのに、乾燥したガレージにぺらぺらのビーチタオルで臼を放置してしまったことに後悔しても、後の祭り。

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敗因はこの養生の薄さ、、、

ひびは小さなもので、機能には全く問題はなさそうなのが不幸中の幸い。その週末は、養生を厚くするために文字通り走り回り、まずは応急手当て。そして、その後も改良を重ねて、三喜木材さんからも太鼓判を頂けるくらいの保管方法を築くことができた。本エントリーでは、アメリカで入手できるものを使って、どのように臼を保管するのか、私のノウハウをアメリカ在住者のために公開したい。

 


臼と杵の管理上の基本原則

私のようなビギナーが原則を語るのは心苦しいが、色々なご意見覚悟で私の学びを共有したい。

  • 「直射日光」「風の通る場所」「エアコン空調」は臼・杵にとって三大悪
  • 作りたての臼はひび割れがおきやすいので初めの養生が肝心
  • ひび割れがおきない程度の湿度を保ちつつ、カビが生えない程度の湿度に抑えることが大事
  • ダンボールは保湿性と換気性の両立を可能にする、臼の保管に最適な身近な素材
  • ひびかカビなら、カビをとるべき、カビは拭けばとれるが、ひびは入ったら直らない

臼は素人が想像する以上にデリケートなものであることを今回の失敗から学んだ。上記の原則を頭にいれた上で、どのような保管方法を私がとっているのか、以下共有したい。

 


そもそもどこに保管するか

わが家では臼と杵はガレージに保管をしている。屋外は論外であることを考えると、アメリカの普通の一軒屋に住んでいたらガレージの一択なのではないだろうか。地下室という選択肢もとれる方はいるかもしれないが、臼の重量を考えると、上げ下ろしが大変なので、運用上現実的ではでないと思う。わが家のガレージは車が2台はいる大きさで、エアコン空調はない。シャッターをしめておけば、直射日光や風は防ぐことができる。下がコンクリートなので、乾燥しがちなのが欠点だが、条件はそれ程悪くないように思われる。



現在私が使用しているもの

次に、臼の養生のために私がこれまでに購入したものを紹介したい。

角材二本
角材を二本しき、その上に臼を保管するというのが通常の保管方法のようなので、私はLOWE’S(アメリカのホームセンター)で角材を日本購入。全く同じものではないと思うが、LOWE’Sのサイトのリンクも参考までに共有しておく(リンク先の商品の長さであれば一本購入し、二つに切れば丁度良いと思う)。あまり、床と臼の空間が広すぎると感想しすぎるので、3 - 4 cm程度の角材が丁度よいとだろう。

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ダンボール
アメリカにはU-HAULというトラックのレンタル会社があり、引越し用のトラックを借りるだけでなく、引越しに必要なダンボール箱を一通り入手することができる。私は、ガレージのコンクリートにしくためのダンボール(36*36*6)と養生した臼を最後にすっぽり覆うための巨大なダンボール(36*36*36)を購入した。店のお兄ちゃんから「36*36*36なんて絶対に大きすぎる、お前は一体何を運ぶつもりなんだ?」と聞かれるものの、「いや、日本から臼を送ってもらってな、、、」という説明は間違いなく理解できないと思うので、返答に苦慮したものだ。なお、U-HALUに引っ越しの際に家具などを保護するための薄いマットも売っており、こちらもあわせて購入したが、なかなか重宝している。

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巻きダンボール

また、全体を覆う四角いダンボールとは別に、臼の形状にあわせたダンボールを作るためにAmazonで巻きダンボールも購入した。

smile.amazon.com

36 feet x 36" Single-face Corrugated B Flute Cardboard Roll.

臼の直径より15cmほど大きな筒を作り、筒の上部に15cm間隔で切込みをいれて蓋を制作。

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まずは筒状のダンボールを作成

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切込みをいれて、折り込んで蓋を作成



なお、今回新規に購入したわけではないが、上記に追加して、使い古したクイーンサイズの掛けぶとんと、いらなくなった子供用ベッドのパッドも今回養生に利用している。

 

いよいよ保管方法

では、必要な道具もそろったところで、いよいよ保管の手順を共有したい。言葉で書くより写真で手順を紹介したほうが、分かりやすいと思うので以下写真で手順を紹介していきたい。

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コンクリートの上にダンボール、そして角材をしく

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その上にU-HAULの青いマットをしく

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角材の上に臼を置く

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保湿のためにプラスチックのボウルに水をいれ臼の中におく

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青いマットで臼をくるむ

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子どものベッドパットでくるむ

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作成した筒型のダンボールを被せる

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クイーンサイズの掛ふとんでくるむ

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最後に大きなダンボールをかぶせて保管

上述したこと以外のポイントは、臼の中におくボウルはプラスチック製品を使うのが大事ということ。金属製のボウルだと木が変色してしまうとのこと。また、ボウルの下には写真では見えにくいが、割り箸を二本おいて一応空間をもたしている。

これでもか、というくらいにがちがちに養生したので、湿度が高すぎないか気になったが、今のところは湿度過多というわけではなさそう。2週間ほどして、さっと拭きとればすぐきれいになるくらいのカビが生える程度。

今のところは、大きな問題なく保管できているが、今後も継続的に手間と養生のバランスをうまくとりながら改善していきたいと考えている。また、進展があれば共有をしていきたい。

 

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