ktdiskのブログ

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アメリカで住宅ローンを組んだらやっぱり大変だったはなし

今月の頭にアメリカに家を購入した私。当然、現金でポンっと買うような資金力はないので、住宅ローン(いわゆる英語で言うところのMortgage)を組んだわけだが、案の定手続きで四苦八苦する羽目に。今回はその経験を共有したい。

 

アメリカで住宅ローンを借りる場合、銀行から直接借りる方法とブローカー(仲介人)を通して銀行から借りる方法のいずれかが選択できる。Wikipediaで調べたところによるとアメリカの住宅ローン市場では、68%のローンはブローカーを経由するようで、銀行直接よりも主流らしい。不動産屋から中国人のTony(中国人は大体アメリカ式の名前を本名とは別にもつ)というブローカーを紹介されたのだが、どうしても「ブローカー=仲介業者=マージン沢山とる」というイメージがあり、ブローカー職の胡散臭さが拭いきれない私。

思い返せば、私がMortgage Brokerという言葉に初めて出会ったのは高校受験の時で、その難解な単語はZ会(古い?)の英語の文章題に出現した。住宅ローンなんて世界と縁遠かった高校生には今ひとつ何のことかわからず、先生から「いわゆる住宅ローンの仲介業者だよ」という説明になってないような説明を受けて「ふ〜ん(さっぱりわからん、、、)」と感じた記憶がある。「Mortgage Broker=謎で少し胡散臭い」という等式はきっと高校受験の時に確立されたのだ。

 

私はアメリカでWells Fargoという大手の銀行に口座を持っている。この銀行は素晴らしい銀行だ。どんなに些細なことを相談をしても、行員がいつも親身になって懇切丁寧に対応してくれる。人出をかけないオンラインバンクとかのほうが利率はいくばくかよいかもしれないが、慣れない異国では、雀の涙ほどのわずかな利率の違いよりも、親身になってサポートしてくれる人の存在のほうが大事だと思う。渡米当時にオンラインバンクの口座登録でひどい目にあって(その話は別途、、、)以降、私はすっかりWells Fargoのファンになってしまった。住宅ローンは、心の奥底で胡散臭いイメージが拭いきれないブローカーよりも、Wells Fargoで借りれたらいいなぁ、と検討当初から思っていた、というか決めていたのだ。きっと。

 

購入する家がいよいよ決まり、頭金の金作も何とかでき、住宅ローンを組む具体的な手続きを始めたのは6月15日。売買契約の実行日が8月6日で、その日に銀行から売主に家の代金を払ってもらわなければならない。なお、7月4日から7月26日まで日本に一時帰国することになっていたので、時間に余裕が殆どない。

複数の銀行やブローカーから相見積をとり、お目当てのWells Fargoからも他と遜色ない利率や条件が提示された。担当のDavidも非常に優秀で、借りる側の立場になって裏技も含めて一番、金利負担が少なくなる方法を色々教えてくれ、信頼できる人だったので、Wells Fargoで住宅ローンを組むことに晴れて決定した。

 

事前審査も通り、6月19日から実際の手続きに入ることになったのだが、それなりのお金を借りることになるので、当然山のように書類を提出しないといけない。慣れない英語の銀行用語と格闘しつつ、7月4日の一時帰国まで、事務手続きの窓口となるPhillis女史というMortgage Associateに、確定申告の書類群、不動産の売買契約書、個別の自作の書類まで、山のような書類を用意作成し、サインし、スキャンし、送付することを繰り返すことに。求められた書類を何とか全て用意し、「他に提出する書類があったら直ぐに教えて」と書いたメールにも特に返信はなく、安堵感と共に日本に旅立つこととなった、、、。

 

日本に一時帰国している際中も、手続きは順調に進んでいるのか少し気になっていたのだが、あれやこれやと帰国中は忙しく、仕事でバタバタして帰国の日も7月26日から29日に延期になってしまったりして、十分な確認とフォローができずにいた。帰米直前の7月28日にDavidに「特に連絡がないけど、何か追加で対応しないことがあれば、直ぐに連絡頂戴」とメールを送ると、直ぐに「何かあればHome Loan ProsessorのSylviaから連絡するから」という返信がきた。「あれ?書類関係はPhillisじゃないの?」と一瞬不安がよぎる。アメリカは大体担当が変わると担当間での引継ぎが十分ではなく、逆戻りすることが往々にしてあるからだ。

 

帰米のトランジットの空港でSylvia女史から「以下の4つの書類がないから至急送って欲しい」というメールが届き、不幸なことに私の予想が的中することに。ちなみに、そのうちの2つは既にPhillis女史に提出済みのはず、、、。他の二つについては、一つは初めてみるサインだけすれば良い書類、もう一つが”Home Owner Insuranceの会社の担当のコンタクト先”というもの。こいつが何のことか全くわからず、電話して聞いてみると、どうやら、日本で火災保険や地震保険に入るように、アメリカでもローンを組む際には家に保険をかけないといけないようで、その保険会社の担当の連絡先を提出せよ、とのこと。連絡先も何も全く手続きをしておらず、言われてみればそうだけど、「もっと早く言ってよ、、、」って感じ。泣き言を言っても仕方ないので、複数の保険会社から直ぐに見積をとり、何とか7月31日(金)に手続きを完了させた。

 

保険の手続きをやっつけると息をつく間もなく、Sylvia女史から週開けの8月3日(月)の夕方に、追加で5つの書類が必要だから提出するように、とメールが届く。必要な書類は、日本の保有不動産の保険証書、ローン完済証明書、所得税納付書、管理費の証憑、そして今回購入する不動産の契約書。「8月6日(木)が契約日なんですけど、それを今言う?しかも、不動産の契約書なんて6月に出してるんですけど、、、」って感じだが、文句を言っている暇なんてないので、とにかくスキャンしてがしがし書類を送りまくる。

 

Sylvia女史だけだと今ひとつ不安なので、8月4日(火)朝にDavidに電話をして「8月6日(木)を前にして、何かここにきて大分前に出した書類に山のように物言いがついてんだけど、助けて」とヘルプを頼む。そして「日本の保有不動産の書類なんて日本語しかないよ」って付け加えると、案の上「英語版ない?ないと翻訳に回さないといけなくて、すっげー時間かかるんだけど」と突っ込まれるがそんなものあるわけがない。。。ないものはないので、「ない」と答えると「わかった、何とか頑張る」とDavid。君だけが頼りだ。

 

再提出を求められた今回購入する不動産の契約書のほうにも、やれここにイニシャルがないとか、サインが不明瞭とか、山のように物言いがつく。契約書に原本という概念はなく、相手がサインしたものがこちらにPDFで送られてきて、それを印刷して、こちらがサインをして、スキャンをして、メールでPDFを送付というのがアメリカ式の用で、売主もがっつり巻き込んで往復書簡を繰り返すことに。

そうこうしているうちに、Davidからまたまた電話がきて、「8月6日(木)の弁護士事務所でのアポは何時から?できる限り後ろに延ばして!」と依頼がはいる。土俵際いっぱい感が漂う。まぁ、言われる前から当初朝11時だったものを、マックス後ろの16時に変更していたが、、、。

 

上記以外にも6月提出済みの確定申告の書類などの再提出を求められながら、8月5日(水)夕方にはようやく全ての書類を送り終える。Sylvia女史からは「これが最後だから」と言われたが、今ひとつ確信がもてない。。。でも、やることはやったので後は待つしかない。成約の日にローンの手続きが間に合わなかったらやっぱり違約金とか払わないといけないのかしら、と思い、契約書を見ようと思ったが、もうじたばたしても仕方ないので、銀行からの知らせを待つことに、、、。

 

日本に一時帰国していたこともあり、アメリカでの仕事もたまりにたまっており、仕事も多忙を極めるが、契約日の8月6日(木)は朝から手続きが無事終わるのか、落ち着かない時間を過ごすことに。Davidからは「昨晩には手続きは全て終わったので大丈夫だ」と早朝にメールがきたが、弁護士事務所からは「いや、銀行からは何も連絡ないよ」というつれない連絡がきて、気が気ではない。が、13時頃にようやく、弁護士事務所からOKの連絡がはいり、無事16時からの最終手続きに進めることになる。まぁ、会社で期末のぎりぎりまで案件を追いかけるのに慣れているので、いつも通りと言えばいつも通りではあったが、際どい勝負を何とかものにすることができた。

 

無事、予定どおりの日付に契約を終えることができ、新しい家を手にすることに。銀行と売主の間に立ち、手続きのスピードアップに駆けまわってくれた不動産屋とがっちり握手をした際に、皮肉交じりに言われたのは「銀行と直接やるからこういうことになるんだ、ブローカーを通せばもっと楽なのに、、、」ということ。「えぇ!?そうなの???」という感じ。後から色々調べてみると、ブローカーは面倒な銀行との手続きをかなり引き受けてやってくれるようで、手続きもブローカー経由ならもっと楽だったらしい。早く言ってよ、、、という感じだが、私の調査不足なので仕方ないし、今回の経験を通してアメリカでの生活力がまたあがった気がするので、よしとしたい。

 

以上、アメリカで住宅ローンを組んだらやっぱり大変だったという話でした。続く。

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