ktdiskのブログ

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家事と育児は足し算ではなく、掛け算

現在アメリカに住んでおり、先日家族が2ヶ月弱日本に一時帰国。私も日本には帰国したのだが、仕事があるので家族を日本に残し一人帰米し、3週間ほど一人暮らしをした(結婚以来こんなに一人でいたのはよく考えると初めて)。当然一人暮らしの期間家事は全部自分ですることとなる。日本の男性の家事の実施時間が諸外国と比較して短いなんてことが最近よく言われているが、久しぶりの長い一人暮らしを通して思ったことがいくつかあるのでまとめてみたい。

私の3週間の家事ライフ

私は独身の頃は一人暮らしをしていたし、元々料理は好きなほうなので、家事そのものはそれ程負担には感じなかった。23日間の一人暮らしの期間となったが、家事に費やした合計時間は54時間、週平均で16時間28分、日平均で2時間21分。まぁ、こんなもんかという感じ。なお、家事の時間はMyStatsというiPhoneアプリで計測。料理、食器の片付け、洗濯、掃除が多くの時間をとる家事のコアとなるが、アメリカの場合はそれに加えて庭の芝刈り、手入れも週一ではあるがそれなりに負担(2時間弱はかかる)。
個別に見ると、料理は好きなほうなので、外食は3週間の間に3回くらいしか結局しなかったし、平日の昼飯も自分で毎日おにぎりを作ったりしたがそれ程負担は感じなかった。食器と洗濯は基本的には機械がやってくれるので楽チン(晩にセットして洗浄が完了した食器を朝一で片付けるのが忙しい朝には手間を感じたが)。掃除も家が広い分大変だが、日中仕事で家にいないのでそれ程汚れ無いので週に2回掃除機をかけるくらい。もっとも家事というのは掃除、洗濯、料理というコアの部分はルーティーンなのでそんなに難しくはなく、それ以外のもろもろを如何に、どれほどこなすかが品質を左右する。シャワーカーテンを洗ったり、台ふきを重曹で煮沸したり、一時帰国時に汚れてしまったトイレとシンクを掃除したり、もろもろもなるべくこなすようにした。仕事が日本にいるときほど忙しくないというのもあるが、全般的に家事を負担に感じることは殆どなかった。

そして家族が帰ってきた

3週間のきまま、かつ孤独な一人暮らしのすえ、家族(妻、娘8歳、倅5歳)がようやく戻ってきて、また家族との生活が始まることに。時差もあるのでしばらくは家事は自分も多めに(愛妻家!)。やってみて感じたのは、家事と育児に伴う負担というのは「家事+育児」という足し算ではなく、「家事×育児」という掛け算であるということ。
家族の人数が増えれば、左側の「家事」もそれに応じて大きくなる。ここの増加の仕方は、まぁ料理のように単純に4倍にならないものもあれば、洗濯や食器の片付けのようにほぼ4倍になるものもあるし、掃除のように10倍くらいにいきなり増えるものもある。家族の帰宅の前はリビングなどはもの一つ無い状態にしていたのに、子どもが帰ってくると秒速で部屋が汚れていくのが体感できる。なかなか手強い。
そして、子どもがいると、家事をする時はその作業に集中できたいた一人暮らしの時の環境というのは如何に恵まれていたかということがよくわかる。やれAppleTVがつかないだの、だっこして欲しいだの、食事が遅々として進まないだの、宿題が終わらないだの、DS一緒にやってほしいだの、包丁で野菜きってみたいだの、遊んで欲しいだの、無駄な姉弟の喧嘩を1日20回したりだの、とにかく横槍が色々はいる。「家事」を一定量こなした後、まとめて「育児」をするというようにシリアルに処理できればよいのだが、そうはいかずパラレルな処理が求められるので、効率も落ちるし、負担もます。やはり、「家事+育児」ではなく「家事×育児」なのだ。「家事×育児=負担」という式が正しいとすれば、逆にここはレバレッジの聞く領域で、夫婦の片方が育児を受け持ち、もう片方が家事に専念できる時間を作ることで、全体の負担が減るというのが実感できた。


家事の分担のあり方
こういうことを書くと、おっかないおばさんから「そうだ!だから男性はもっと家事をすべきだ」というおっかないコメントがきたり、男性諸氏から「でも、会社の仕事がピークの時に妻は手伝えないんだから、男だって休める時に休むべきだ」というつまらないコメントがありそうだが、家事の分担のあり方に、おしなべて当てはめることのできるべき論なんてない、というのが私の考え。そこをコミュニケーションや互いに対する心配りや相手の視点によりそう姿勢で、自分にとってでなく自分たちにとって一番良い形を見つけるのが大事であり、パートナーシップの価値が最も発揮される領域だと言っても過言ではない。夫婦間の家事の分担、というのは一律に適用可能なべき論で解決できる問題ではなく、それそのもが夫婦の作品、即ちアートだと思うわけです。予想通りまとまりきらず続く。

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