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ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

時間の管理についての4つの金言

「時間ってこんなにないものか」と最近感じることが多い。決して多くの時間を無駄にしているわけではないし、時間の管理もかなりきちんという自負もある。だが、とても新しいことには着手ができないし、今手元にある中で何かを捨てようとしても、容易に捨てることのできるものが、見当たらない。少し手詰まり感があるので、過去に読んだ本の中から時間についての金言を拾い、今の自分の何を変えなければならないのか考えてみたい。

時間とは他のもので代替できない真の制約要因である

成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、もっとも欠乏した資源である。それが時間である。時間は、借りたり、雇ったり、買ったりすることはできない。その供給は硬直的である。需要が大きくとも、供給は増加しない。価格もない。限界効用曲線もない。簡単に消滅する。蓄積もできない。永久に過ぎ去り、決して戻らない。したがって、時間は常に不足する。時間は他のもので代替できない。
『プロフェッショナルの条件』 〜時間を管理する P.119、120〜

色々な自己啓発本に時間の話が書いてあるが『プロフェッショナルの条件』の「時間を管理する」という章を読まずに、時間管理については語れない。その冒頭でドラッガー「時間は他のもので代替できない真の制約要因であり、時間に対する愛情が成果をあげているものを際立たせている」と説く。改めて読むと容易に納得できるのだが、日々流れていく時間に対して、ドラッガーの金言に自覚的にのぞんでいるかと言うと、残念ながら力強くうなずくことはできない。靴箱にでもはっておき、毎朝必ず思い出すことにしたい。

間違って重要なものを整理することを恐れてはいけない、訂正は直ちにできる

ドラッガーは、「何に時間をとられているか明らかにし」、「時間を無駄に奪う要素、仕事を取り除き」、「その結果生まれた時間を真に生産的な仕事をするために、まとめて大きな時間とする」という3つのステップで時間を管理せよと本書で強調する。私は時間の記録魔なので初めのステップはできているのだが、2番目のステップが現状ではうまくできていない。現在自分がしている仕事に対して、「捨てることのできない理由」、「人に任せられない理由」、「実は大事なんだという言い訳」をあげ、なかなか捨てることができないのが欠点だ。

不必要かつ非生産的な時間が多いことについては、誰もがよく知っている。しかし、時間を整理することは恐れる。間違って重要なことを整理してしまうのではないかと恐れる。だが、そのような間違いは、ただちに訂正できる。整理しすぎれば、すぐに分かる。
『プロフェッショナルの条件』 〜時間を管理する P.129〜

「とりあえず捨ててしまい、もし問題があればまた拾う勇気」、それが今の私に最も必要なことのようだ。記録しっぱなし管理ログを洗い出し、止めてみること、任せてみること、阻害要因を洗い出し解決することをあわせて10個作成してみよう。

流されたら何もできない、目の前の無限性に対峙する自分の有限性を自覚する

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

自分の「時間の使い方」に対して自覚的でなければならない。流されたら、本当に何もできないというのが、恐怖感としてあります。何を遮断するかを決めていかないと、何も成し遂げられない。ネットの世界というのは、ますます能動性とか積極性とか選択性とか、そういうものを求められていくなと思う。無限と有限のマッピングみたいなことを本当に上手にやらない限り、一日がすぐに終わってしまう。
私塾のすすめ』 〜第4章 幸福の条件 P.181〜183〜

仕事でくる1日のメールの数は200〜300通(日本語と英語の比率は3対7くらい)程あり、会議は1日に平均4件程、突発的に入る業務上の相談事も1日に平均2〜3件程度、というのが私の現状。前職からの経験や周囲のそれなりのポジションの人を見ても、それ程多いとは思わないし、数を誇ろうなんて気もさらさらないが、あらためて見てみると無自覚でいると流されるに十分の物量であることがわかる
一方で、ここ2週間で会議を除いて30分以上1つの何かに集中したことはここ2週間で何件あったかを数えてみるに、何と8件しかないことが判明(さらに1時間以上というくくりでみると2回しかない)。それなりのお給金を頂いている知識労働者として非常に恥ずべき数字である・・・。それに対して、細切れで5分単位で何かをした件数が38件、10分単位が46件ということが判明。もちろんずるずる考えず、短時間で意思決定するということも重要であるが、細切れの作業に流されている感が否めない。
自席にいると五月雨式に相談が入り集中が遮断されるし、メールソフトを開いてメールが来る都度処理をすると細切れの時間が増えるので、一日に1時間何か一つのことに打ち込む時間を作ると共に、2週間に一度は在宅勤務の日を作ってみよう。

時間の使い方に徹底的にこだわり、自身の生活そのものを「作品」にまで昇華させる

「生活が作品」というのが、僕の意志なんです。朝から晩までで、いつ何をやるか。「時間の使い方」に徹底的にこだわります。あるやり方をどのように続けていき、いつがらりとかえるか。その全体が作品だという気持ちを強くもっています。
私塾のすすめ』 〜第4章 幸福の条件 P.167〜

何に思い切って時間を配分しているのか、何を大胆に遮断しているのか、現状のやり方を意思をもっていつまで続けるのか、そして意思をもっていつがらりと変えるのか、というようなことを考え、こだわり抜いているかというと残念ながら、その域に達していない。前述したが、考える材料は幸いなことに手元にあるのだが、それを元に時間の使い方の戦略を練っていないことが原因であると思われる。
週に少なくとも1時間は、「生活が作品」という言葉を頭におきながら、自分の時間の使い方について考え、何に重点配分し、何を捨てるのかを決める時間を作ることにしよう。


以上、今まで読んだ本の中から、時間管理についての4つの金言を紹介した(偶然にも2冊に絞られたが)。他にも紹介したい金言があるが、ここでは割愛する。興味のある方は私の書庫ブログを"Time"というタグで絞って見て頂きたい。


尚、私は仕事中は自分が何に時間を使っているかはスプレッドシートにログをしているが、職場を離れた時間は”MyStats”という私の友人が作っているiPhoneアプリを使用している。時間管理の肝は分析するに十分なログをとる、とったログを集計分析する、その結果を元に行動に変化をつける、という点であることは上述の通りであるが、集計・分析作業というのが実はめちゃくちゃ面倒臭い。このアプリはその集計作業を自動でしてくれる点で、私にとっては革命的に便利なツールである。また、このツールは間違いなくドラッガーの時間管理の考え方を参考に作成されている。私と同じようにログはとりつつも、集計作業に頭を悩ませている方には、強くお勧めしたい。無料なのでダウンロードはこちらからどうぞ。

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