Thoughts and Notes from CA

アメリカ東海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

搭乗口へはお早めに シカゴでの出来事

本日から2週間の米国出張。25日日曜日早朝に家を出発し、シカゴを経由して東海岸までの長旅。Door to Doorで24時間近くの大移動なるも、まぁそれ程大変ではないだろうとかなり楽観視していた。
というのも、2ヶ月ほど前夏休みで1歳と4歳の子供を連れて家族でハワイに行ったのだが、下の子は狭い機内で泣くわ叫ぶはの大騒ぎで、上の子は飽きた、つまらぬとなかなか大人しくしてくれない、という大変つらい旅路を経験。幼子二人を引き連れて飛行機に乗ることを思えば、「ひとり」なんて、たとえエコノミーであっても朝飯前。むしろ、ゆっくりと読書をする時間が確保できるという至福のひとときと言っても過言ではない、と意気揚々と出発した。


予定通り成田を出発したシカゴまでの道のりは、さすがに至福のひとときとまではいかなかったが、本を2冊読み、映画を1本鑑賞し、2009年の全英オープンのダイジェストまで楽しむという充実ぶり。子供を連れるとこうはいかない。心地よい充実感と共に無事米国に入国。乗り継ぎの関係でシカゴで4〜5時間の時間があるため、電車に乗って市内へ移動し、少しだけ観光。日曜日の朝ということもあり少し閑散としていたが、この時期のシカゴは紅葉が美しく、結構堪能することができた。電車でさくっと移動できる身軽さも一人ならでは。


旅先では比較的時間に余裕をもって動く性質なので、搭乗時間の12時45分の1時間前には空港に到着。搭乗口で昼食をとりながら、パソコンを開き、仕事を少々こなす。搭乗口が大分閑散としているが、まぁ行き先は結構田舎なのでこんなものかと軽く流してしまったのが間違いのはじまり。12時45分を過ぎても搭乗案内などがないので、おかしいなぁと思い、搭乗口を確認すると、飛行機を降りた時に聞いた搭乗口とは変わっているではないか。「うっ、これはまずい」と思ったが、まぁまだ12時50分だったので、急いで行けば12時55分、即ち10分遅れで搭乗口につける。飛行機の搭乗時間なんて、大体遅れがちなもの、ファーストクラスのお偉方から乗り始め、エコノミーの後ろの席に順番が回ってくるのは搭乗時間の10分後というのが相場というのが私の感覚。「無事」10分遅れ、離陸時間20分前に到着し、搭乗券をみせ、飛行機に乗り込もうとすると、「もう、ドアを閉めちゃったからカスタマーサービスに行け」という驚愕の一言。聞き間違いではないかと再度確認するも、「お前は残念ながらもう乗れない」と。「いやいや、座席番号も書いた搭乗券もあるわけで・・・」と話すも、とにかく「カスタマーサービスに行け」の1点張り。


指定されたところにいくと「お前の成田からの便は5時間も前に到着しているのに、どうしてこんな時間に搭乗口に行っているんだ?」と呆れられる始末。色々反論を試みようとも思ったが、この目の前のおにいちゃんに何を言ったところで、閉まった飛行機の扉が開くはずもない。「次の飛行機を予約しよう」と切り換えたのだが、次は16時発、その次が18時発、そしてその次が21時発。しかも、「あぁ、こりゃ21時しか空いてないね〜」と。あぁ、無情。私に後8時間もシカゴ空港を満喫せよというのか・・・。「Standby Listに名前を乗っけておいたから、16時発の搭乗口で待て」という指示に従う。「きっと大丈夫だよ」と頭を抱える私に優しい言葉をかけてくれた。


同じ過ちは繰り返すまいと、16時の便の搭乗口に直行。搭乗口のスクリーンにたまにStandby Listが表示され、いま自分が何番にいるかがわかる。私は2番目にリストされており、「おっ、これはなかなかいいじゃないか!」と思ったものの、既に予約者が全員チェックインしており、残り座席数はゼロとの冷たい表示。私のように間の抜けた人間が乗り遅れるくらいしか望みはない。まぁ、自分の不幸を他人に転化されるのを祈るのも何なので、「スチュワーデスの椅子でもよいから乗せてもらえないかしら・・・」などとつまらぬ妄想にふける。すると、搭乗口の人が「本機は現在大変混み合っており、スケジュールに余裕のある方が21時の便に変更して頂けないでしょうか?もし変更して下さったらファーストクラスにアップグレードし、また米国国内の航空券を差し上げます」という素敵な提案。周囲の方に「あなたなんかとてもファーストクラスが似合うと思いますよ」という視線を送るも、流石に日曜日の午後。誰も食指が動かない模様・・・。そして、Standby Listから私の名前が消えることはないまま、飛行機は無情にも16時に滑走路に・・・。


次に、18時の便の搭乗口に突撃するも、何と4番手に降格。まさに土俵際いっぱい。だけど、まだチェックインをしていないひとが9名いるとのスクリーンの表示に期待をよせる。しかし、時計をみるとまだ16時30分。が、9名が8名に減り、8名が7名に減り、着実に票を重ね、ものの30分もしないうちに全員チェックイン完了。案の定4番手から私がはいあがることはなく、ゲーム終了。


家を丁度でてから24時間目の出来事。
本当ならもうホテルに着いているのにと思ったところで後の祭り・・・。大変勉強になりました。皆さま、搭乗口へはお早めに・・・。*1

*1:久しぶりのエントリーがつまらないないようですみません

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