Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

しっかり夏休みをとるための3つの心構え

夏休みと言えば、8月から9月のどこかで月〜金連続で休み、9連休とするのが私のここ数年の習慣。いくつかの外資系企業での勤務経験があるが、「夏休み1週間」というのは業界スタンダードなんではないかと思う。
一方で、同期や友人の中には、夏休みは2〜3日くらいしかとったことがないという人も結構いる。理由を聞くと、「忙しくてなかなか休みがとれない」とか、「自分がぬけてしまうと他の人に迷惑をかける」とか、色々。でも私の経験からすると、夏休みの期間を決定付ける最も大きなファクターは実は「忙しさ」ではなく、「夏休みに対する意気込み」。半年前に転職した会社で、これから夏休みの取得の承認をとらないといけないので、自戒も込めて、きっちり夏休みをとるための心構えを書いてみたい。

「しっかり休む」キャラを確立する

これさえできれば、他の2つの心構えなど実は殆ど重要ではない。とにかく一番大事なのは、職場で「あいつは、夏休みはがっつりとるやつなんだ」という「しっかり休む」キャラを確立すること。休みがとれない人は大体逆で「あいつはあまり休みとかとらないやつなんだ」というキャラを確立してしまっている。
このキャラクターというスタートポイントは、かなり重要で、100m走のスタートポイントが50M前にあるか後ろにあるかくらいの違いがある。なので、初めは負担でも、将来への大きな投資と思い、転職後、配置転換後などの初めての夏は、並々ならぬ夏休みに対する意気込みを示し、しっかりキャラクターを確立することが何よりも大事である。

自分が1週間くらいいなくても会社は実は困らないということを認識する

程度の差はあれど、これは真実。いたほうが良いに決まっているが、いなくても何気になんとかなるのが組織。しかも、期間限定で1週間であれば、殆どの場合は問題ない。想像力を働かせて、自分の組織、会社の中のある人が1週間いなくなって、会社が回らないかどうかをシミュレーションしてみるとよい。この人が1週間いなくなったらうちの会社は崩壊だとか、売上ががくっと落ちるとか、そういう人はまずいないだろう。周囲からみれば自分も同じものだと認めてしまえば気持ちはかなり楽になる。
もちろんタイミングは重要で、自分が絶対休めないタイミングもある。ただ、3ヶ月という夏の期間の中で、休みやすいタイミングを作り出すというのは不可能なことではない。そういったタイミングは空から降ってくるものではなく、自分で作り出すものということも認識すべきだ。

十分な静養をとらずに仕事をすることに罪悪感を覚える

どの職場、職種でも共通とは思うが、ナレッジワーカーは特にメリハリが大事。爆発的な集中力で高い成果を実現するためには、弛緩する時期というのも意識的に作らなければならない。だらだら働くことは頭を使わないのである意味楽ちんではあるが、それでは良い成果はあがらない。そういう意味で、しっかり休みをとろうとする努力を怠り、十分な静養をとらないことに、罪の意識を覚えるというのは結構大事だ。


まぁ、わかっている風のことを書いたが私の夏休みは所詮1週間。下記にならって、より精神を鍛え、是非3週間くらい夏休みをとりたいものだ・・・。

30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう

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その銀行では、夏休みは三週間と決められていた。日本人の先輩は、そんな非常識な長さの夏休みは取れないと上司に申し出たらしい。その上司が答えた。「わが社は休みを三週間取らないと首である」と。先輩は驚いて聞いた。「なぜですか?」と。その答えがふるっている。「休みの最初の一週間は疲れを取るだけで 終わる。二週間目に英気が養われる。三週間目に仕事をしたくなる。そこまで休んではじめて、すさまじい集中力で仕事をできるようになるもんだ」と。

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