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ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

転職先を評価する尺度と優先順位

Career

私事ではあるが、このところかなり積極的に転職活動をしている。転職活動というのは自分にとってよりよい職業・職場を探す機会であるだけでなく、色々な人に会い、様々な職業観・会社観に触れ、そして自分自身を他人に語る絶好の機会でもあり、非常に勉強になっている。
インタビューをして頂いている会社の業種(IT、自動車、金融など)・仕事(経営企画、コンサルタント、VCなど)も結構多岐にわたり、それぞれ良い面もあれば悪い面もある。どの会社はどの点が魅力的なのかをあれこれ天秤をかけて考えるに、自分の中に優先順位は異なれど、いくつかの尺度があることに気付く。ざっとあげると下記のような感じ。

  • 自分のビジョンを実現するためのマイルストーンとして魅力的か
  • その会社が営む事業が魅力的か
  • 一緒に働くことになるであろう人が魅力的か
  • その会社における自分の役割・仕事内容が魅力的か
  • その仕事を通じて身につくスキル、えることのできる経験が魅力的か
  • 給料が魅力的か

100点満点の会社があるわけではないので、優先順位付けをしなければならないが、この優先順位付けがなかなか難しい。当然ながら、新しいことを身につけることに重きをおこうとすれば給料は下がるし、給料を重視し自分が今持つスキルをレバレッジしようとすると、自分の成長の機会が狭まってしまう。また、事業は非常に魅力的だが、一緒に働く人は今の職場の方が魅力的なんてケースもあり、そうするとつい「事業も一緒に働く人もより魅力的な他のチャンスがあるかもしれない」とあらぬ期待(あるかもしれないが・・・)が膨らんでしまう。このようにトレードオフの関係にない項目の評価が分かれる時こそ、優先順位付けが非常に重要になり、悩ましい。


また、「自分のビジョンを実現するためのマイルストーンとして魅力的か」という点をもって最終判断をするというのも一つの考え方だが、32歳という自分の年齢を考えると本当にそれが正しいのか最近疑問に思い始めている。

「夢をあきらめるな。」 ぼくはその真意を知っているけれど、この表現は良いものじゃない。 だって、早いうちに計画を立ててそれに縛られることを暗示しているからね。 コンピュータの世界では、これに名前までついている。 「早すぎる最適化」というんだ。別の言葉で言い替えると「大失敗」ということだ。 演説ではもっと単純にこう言うべきだろうね。「あきらめるな。」

あまり多くのものと関わらず、目的地に到着することを第一として歩けば、当然早く行きたい所に着く。早く着いた分、もっと遠くにいける時間があるかもしれ ない。でも、早く到着したからって、何があるんだろう?ワクワクすることでも、安らぎでもなく、また次の目的地を探さなきゃ、という焦りを感じるだけかも しれない。
でも、この子供のように、大して前に進めないけど(というか、この子は前に進むとか、どっちが前だとか、どこかに到着する、という概念をもっていない)、1秒1秒を感動を持ってすごしている。

上記の文章を読むと、今掲げているビジョンが絶対的に正しいなんて決めつけずに、もう少し道草や寄り道をして、自分が今時点で見えていないことを見ることに時間を費やすことも大事なのではないか、と強く感じる。


迷いの真っ只中にいるので、このエントリーで転職の際の尺度や優先順位付けについて何か結論めいたことを言うことはできない。今の私にキャリアや転職について一つだけ言える確かなことは下記のアンドリュー・グローブの厳しいながらも絶対的に正しい言葉だけだ・・・。

インテル戦略転換

インテル戦略転換

悲しいことに他人があなたのキャリアの責任を取ってくれるわけではない。あなたのキャリアは、文字通りあなただけの問題なのだ。・・・<中略>キャリアも、スキルも、転職のタイミングも、全ての主導権を握るのは自分自身だということを受け入れる必要がある。
インテル戦略転換』 〜序章 P.16〜

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