NYTの"Google Tests an Ad Idea: Pay Only for Results"という記事の中で、Googleが再び"Cost-per-action"型広告の実験を実施していると報じられている。これはGoogleにとって初の試みではなく、昨年の6月にも実験をしていることが公になっている。半年間というタイミングを考えるに、前回の実験で発見された問題点を元に、新しい仕組み作りのための大掛かりな開発がなされ、満を持して広告主を巻き込みながらの実験をしていると予想される。
"Cost-per-action"型広告と言えば、なんと言ってもAmazonのAffiliateだが、自らこの仕組みを作れるのは世界一のオンライン小売企業であるAmazonだからであり、中小企業へのエンパワーメントという視点でみるとGoogleのこの取り組みの社会的意義は非常に大きい。
広告代理店として広告主とWin-Winの関係をいかに築くかが非常に重要。いかにGoogleといえど先にそのやり方の"うまい方法と技術を活かした実現手段"を見出した企業が現れれば収益の源泉は途端に奪われてしまう。"Cost-per-action"という仕組みをいかにエレガントに提供できるか否かは、自分の地位を磐石にするためというより、生き残るために戦略的に非常に重要な要素となる。
2回目の市場テストを通して、Googleのどんなオファリングがでてくるのか非常に楽しみだ。