読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

WEB 2.0の枕詞とバズワード

Nicholas Carrが"The semantics web"というエントリーで、バズワードジャーゴンの違いに語っている。彼の定義によると、ものすごく単純化すれば、バズワードは素人・アマチュアのもの、ジャーゴンは専門家・プロフェッショナルなものと解釈できる。"WEB 2.0バズワードだ!"という話はよくきくが、それ以前に"バズワードとは何か?"ということをあまり真剣に考えたことがないので、少し調べてみた。

A complicated idea in a particular domain can be boiled down to a simple term, allowing experts in that domain to communicate more efficiently.
ある領域の複雑な考えを、簡潔な言葉に置き換え、その領域の専門家のコミュニケーションを効果的にするもの。

というのがジャーゴンの定義で、それに対してバズワードは下記のような感じであると述べている。

Buzzwords can also be useful, particularly for nonspecialists. by capturing, in a simple term, a diffuse and ill-defined trend or concept [snip] A buzzword is sufficient for nonspecialists because nonspecialists neither need nor particularly want precision - a general sense of the concept is good enough.
まとまりがなく、あいまいなコンセプトを簡潔な言葉で置き換えることができるため、バズワードは素人・アマチュアには有用だ。素人・アマチュアは、正確な定義が必要ではないし、またそれを求めてもいない。そのコンセプトのざっくりとした感覚だけで十分なのである。


両者をわけるのはそれを利用する人の専門性の高さと定義の正確さと明確さ、という感じだろうか。
WIKIPEDIAにも両者の違いが下記のように記載されている。

Buzzwords differ from jargon in that they have the function of impressing or of obscuring meaning, while jargon (ideally) has a well-defined technical meaning, if only to specialists.
An extremely charitable interpretation might claim that the intentionally vague phrase may boost individual thinking and creativity by deliberately raising questions.
バズワードは、印象づけをしたり、その意味を曖昧にしたりする機能がある反面、ジャーゴンは専門化向けのきっちり定義された専門的な意味をもつ。
・・・<中略>非常に前向きな解釈をすれば、その意味を意識的に曖昧にすることにより、意図的に議論を喚起し、人々の考えや創造性をかきたてると、言えなくもない

WIKIPEDIAが面白いのは、その曖昧さが人々の議論を呼び起こし、そのバズワードのぼんやりもつ意味から何かを生み出す可能性について言及していることだろう。


「明確な定義はないのだが・・・」という枕詞からその説明が始まる"WEB 2.0"は、上記の定義をみるにやっぱりバズワード。そのあまりのはまり具合にバズワードのもつ曖昧さ、別の言葉でいえば、バズワードそのものが持つバズワードっぽさがなくなっていくのが面白い。

Creative Commons License
本ブログの本文は、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 非営利 - 継承)の下でライセンスされています。
ブログ本文以外に含まれる著作物(引用部、画像、動画、コメントなど)は、それらの著作権保持者に帰属します。