先日Googleはコンピュータを外販しないというエントリーを書いたところ、ブックマークのコメントでGoogleはGoogle検索アプライアンスとGoogle Miniというコンピュータを販売しているのでは、という指摘を頂いた。
Google検索アプライアンスとGoogle Miniは、Googleが企業向けに提供しているイントラネット検索ソフトウェアというのが私の理解だったが、よくよく読んでみるとソフトウェアだけでなく、そのソフトウェアが組み込まれているハードウェアも一緒に提供されているとのこと。確かに下記の通り、間違いなくハードウェアである。
以前、ベリングポイントとGoogleの提携の記事を読んだ時に、製品説明をざっと読んだのだが、どうも理解が十分でなかったよう。id:sophosさんありがとうございました。
ただ、これをしてGoogleがDellやHPと同様にハードウェアを売っているとか、コンピュータを売っているというのは間違いだろう。何故ならば、製品のスペックとして焦点があたっているのは、イントラネット内のいくつの文書を検索対象とするかということであり、CPUだとかメモリだとかのハードウェア面のスペックはどこにも記載されいていなく、あくまで、提供・販売しているのは「イントラネット内に散在する様々な情報を整理し、容易かつ迅速に検索可能にする」というサービスであるというスタンスだからだ。
パソコンというハードウェアにOSだけでなくMS Office製品もプリインストールするという「ハードウェアの付随品としてのソフトウェア」という発想ではなく、検索ソフトのみではなく電源とLANケーブルを差し込んだら直ぐに使えるようにハードウェアも一緒に提供するという「ソフトウェアの付随品としてのハードウェア」という発想である点が重要だ。
Googleは中小企業向けの一連のサービスとしてGoogle Apps for your Domainを発表した。この新しいサービスでユーザーはGmail、Talk、Calendar、Page Creatorを単一のコントロールパネルから利用することができる。ソフトに加えてデータ格納もGoogleが提供する。サービスには広告が入り、無料。
Google、Office 2.0への一歩を踏み出す
Googleもいよいよ、エンタープライズ市場に本格的に乗り出す模様。ハードウェアもバンドルしたサービスというのが、どんどん投入されるとは私は思えないが、企業のニーズも考慮したどんなオファンリングが今後Googleから提供されるかは楽しみ。その楽しみ方の1つに、ハードウェアまで組み込まれたサービスが提供されるのか、されないのか、そして、されるとしたらどのような組み込み方がされているのかという視点を加えたい。