Thoughts and Notes from CA

アメリカ西海岸の片隅から、所々の雑感、日々のあれこれ、読んだ本の感想を綴るブログ。

うまくやること

久しぶりに梅田さんのブログが更新された。そのエントリの中で印象に残ったのが下記のPhrase。

この「開放性」は、ネット上の「不特定多数無限大」に思いを馳せ、その連中の力を侮らず、警戒感よりは信頼感のほうにより重きを置いた発想をしなければ生まれない。「不特定多数無限大」を警戒しつつも、開放による実利を求める冷静さを、サービス提供者が持たなければ「Web 2.0」は実現されない
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051119/p1

以前フォーサイトの講演会に参加した時に、「総表現社会においては正しい情報・間違った情報が色々でてくるだろうが、そういうものはどうやって担保されるんでしょうか?」という質問があり、その回答として「49対51というギリギリのところで人間の良い面/正しいことが勝つという若干哲学的な世界観を持っており、その中では炎上する人もいれば、うまく収束する人もきっとでてくるであろう。で、炎上せず収束させるよう『うまくやること』が大事である」というようなことをおっしゃっていた(というより、そういう風に言っていたと解釈した)。
その『うまくやること』というPhraseもその時から気になっていたのだが、今後のWEB社会において『うまくやること』っていうのは、「開放性を警戒しつつも、それによる実利を冷静に求め、それを実現する」ということなのかなぁと今回のエントリーを読んで感じた。
より、一般的には「長所を最大限活かし、短所を最小限に抑え、望ましい結果をだせるよう適切に対処すること」といういうことがきっと『うまくやること』なのだろうが、今後のWEB社会においてうまくやりぬくためにおさえておくべき知見はこうやって能動的に知的アクティビティをWEBに向かってすることで養われていくのだろう(希望的観測も込みだが・・・)。

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