- 作者: 山本真司
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/12/23
- メディア: 単行本
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せっかく努力してやってきた部分だから、何とかこれをうまく使いたい。全体を考えれば今まで一生懸命やってきたことが一寸ピントがずれているのはわかっている。しかし、それを否定できない。だから正当化しようとする。結局、全体を見るのが怖くなり、その部分にひきづられるという変なことをやってしまう。これはどこにでもある典型的な部分固執症で、失敗のパターンである。
『30歳からの成長戦略』 〜P.78〜
部分固執症。うまく表現したものだと思う。単語を見るだけで目がイタイ・・・。
パワーポイントの資料作りをしている際に、我ながらメッセージがクリアかつ斬新で、見た目としても申し分ないチャートができたのだが、資料全体の流れにどうもうまくのらないというケースがままある。その1枚を捨ててしまえばよいのに、色々ロジックを作りこみ、何とかそのチャートが登場するよう全体構成を一生懸命考えるが、うまくのらないものはのらないので、時間ばかり無駄にすぎる。苦心の末、ようやく論理的には整合性をとれたものを作るが、全体観としてはメッセージ性に欠く一品ができあがってしまう。気をつけていても正直よくある話。
仕事の資料作りだけではなく、それはブログを書いていてもよくある話。「このエントリーのこのPhraseをひっぱってこよう」、「こんな言い回しは面白く是非エントリーに盛り込みたい」、そんな部分に固執した欲望のおかげで、なかなか「この内容を登録する」というボタンが押せない・・・。今までどれだけ時間を無駄に使ったことか・・・。
「捨てる判断を如何にするか」、情報が溢れかえる中に身をおく上で意識をしてうまくやろうと思っている最近のテーマの一つであるが、捨てるべき情報を自らうみだしてそれに苦悩しているのだから全くもって始末が悪い。