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ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

クラウドっていうのは、要するに「あちら側」のことではないのか

O'Reillyが"Web 2.0 and Cloud Computing"というエントリーでクラウド・コンピューティングを3つのカテゴリーにわけて定義をしている。色々定義が錯綜しているクラウド・コンピューティング。現時点のカテゴリーわけとしてはかなりすっきりしておりわかりや…

Google Chrome考 「ブラウザ」に押し込められた2つの機能

Google Chromeが大分話題を呼んでいる模様。いくつかの記事を読んだり、実際に自分に使ってみた印象で遅ればせながら私もいくつかコメントしてみたい。 ブラウザというのは、そもそもウェブ・ページをBrowse(閲覧)するためのものだからブラウザという名前が…

AmazonがUtility Computingで頭一つでている理由

Amazonが、書籍販売をはじめとした小売業とS3やEC2のようなUtility Computing事業を営んでいるのはご存じの通り。一見すると関連性のない2つの事業をやっているように見えるが、実は小売業をやっていたからこそ、今Utility Computingの領域で一つ頭がでてい…

次の10年の変化を推進する3つのPlayer

"The Emerging Main Street Web - ReadWriteWeb"を読んだ。期待して長文を読んだ割には、目から鱗がぼろぼろ落ちたという感動はなかったが折角読んだのでせめてエントリーを1つ。 まず、要旨をまとめると下記の通り。 1955年からのおよそ50年の間に、フォー…

Googleは人材輩出企業になれるか?

New York Timesの”Senior Executive Leaving Google”という記事を読んだ。ここ2ヶ月でVice Presidentが二人もGoogleを去っており、規模拡大に伴う大企業化、株価上昇の落ち着きが人材流出を招いているとの見解が示されている。 この件について2点程コメント…

MicrosoftのYahoo買収で「人材流出」はそんなに深刻な問題か?

いみじくも中島聡さんや海部美知さんが指摘しているように、この買収が成功するかは如何に人材流出を防げるかにかかっている。 受け入れやすく、わかりやすいロジックだが、この意見に対して私はかなり疑問を覚える。 もちろん、人材が大切ではないなんて言…

Amazon KindleはiPODになれるのか?

Nicholas Carrが"Why Kindle is no iPod"というエントリーで、「AmazonはKindleを読書という分野におけるiPODにしたてようとしているみたいだが、それは難しい」と指摘している。KindleがiPODと決定的に違うのは下記の2点と強調しており、これはかなり的を得…

Kindle:Amazonの挑戦とGoogleの限界

アマゾンがNYの報道関係者・ブロガーを一堂に集めてユニオンスクエアのW Hotelでジェフ・ベゾスのeブックリーダー「Kindle」発表会を行った。 Amazonが電子ブックリーダーのKindleを発売した。 開発にかけた期間は3年間、液晶ではなくE Ink*1の技術を使用 パ…

Googleの垂直統合の曲がり角

Nicholas Carrが"Google's vertical integration"というエントリーを書いている。要旨は下記の通り。 Internetの普及に伴い取引コストが下がり、企業の組織構造は垂直統合型組織から高度に専門性をもったモジュールで構成される水平分業型組織に転換をはかる…

団塊の世代の「巨大な人間関係マップ」への寄与

NYTの"The Graying of the Web"という記事に、日本で言うところの団塊の世代層のSNS事情が書かれておりなかなか興味深い。要点は下記の通り。 10代、20代のに焦点をあててきた投資家や起業家が、最近団塊の世代に目を向けている 55歳以上のインターネットユ…

ドリコムの第一四半期業績考 売上債権について

ドリコムの第一四半期業績考シリーズは今回で最後。最後は売上債権について見てみたい。資金繰りが非常に重要なベンチャー企業にとって、売上をあげることも非常に重要ではあるが、それと同様に売上として認識した金額の現金をきちんと回収することは非常に…

ドリコムの第一四半期業績考 売上について

前回に引き続きドリコムの第一四半期の財務・業績の概況を分析してみたい。今回は売上についてみてみる。利益や利益率はもちろん大事だが、どんなビジネスを語るにしても、売上とその成長率というのは非常に重要。最近は企業のリストラが一巡し、利益を生み…

ドリコムの第一四半期業績考 短期借入金について

ドリコムの第一四半期の業績が8月6日に開示された。以前、年次決算が開示された時に"ドリコムの株主総会で聞いてみたいこと"というエントリーで私がドリコム株主であれば、経営者に対してどのような突込みをするか4点ほどあげてみた。第一四半期も昨年の年次…

米国のブロガーは本当に稼いでいるのか?

米国のブロガーはかなり稼いでいるらしいということが、メディア・パブに記載されていた。 そのトップ1%のブログ(つまり上位500ブログ)が1億ドル(5億ドルの20%)を稼いでいると仮定しよう。すると,トップ500クラスのブロガーだと年収1000万〜2000万円近…

MicrosoftのCloud Computing対応は「曇り?」

Nicohlas Carrが"Microsoft's forecast: cloudy"というエントリーでMicrosoftの"Service Transformation"*1、について、語っており、なかなか興味深い。Ray Ozzie曰く、Microsoftは"Utility Computing"へ3つの階層で参入しようとしているとのこと。 First is…

「はてなスター」とアテンション

アテンション!作者: トーマス・H・ダベンポート,ジョン・C・ベック,高梨智弘,岡田依里出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京発売日: 2005/09/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (18件) を見る「知覚された情報に…

コードがエレガントなだけではソフトウェア企業は生き残れない

...ということで、昨日ようやく、はてなダイアリーをさくらインターネットのデータセンターへ移転しました。恒例の写真で振り返る移転レポート、はてなダイアリー移転編です。 あまり技術には詳しくないが、興味深くはてなダイアリーの移転レポートを読ませ…

Google Gearsへの海外の反応

発表されたGoogle Gearsが色々なところで話題になっている模様。 これがGoogleブラウザの正体?--オフラインでもウェブアプリが使える「Google Gears」 Webアプリをオフラインでも動作させる「Google Gears」公開 "2007年予測 オフライン・ウェブ・アプリケ…

Googleに勝つためにMicrosoftに求められるえげつない手段

Nicholas Carrの"Free AdSense"というエントリーが結構面白い。Microsoftがインターネット広告市場に参入したいのだが、手をこまねいている要因を下記のように分析している。 Googleがインターネット広告市場で他社の追随を許さないのは、広告料金をオークシ…

ドリコムの株主総会で聞いてみたいこと

ドリコムが決算を発表した。財務諸表から情報を読み取ろうとするのも投資家のリテラシーと言った手前、決算短信をざっと読んだので、同社の株主になった気分で少しコメントをしてみたい。余計はお世話だが、私が仮に株主であれば、下記4点については株主総会…

Google警察説と抑止力

Nicholas Carrの"Google preparing to police web"というエントリーを呼んだ。ポイントは下記のとおり。 最近、サイトにアクセスをしたり、リンクをクリックすることで感染する種類のウィルスが増加している これはウィルスの伝染ルートが、メールソフト/メ…

CIOと6つのWEB 2.0関連技術

Nicholas Carrの"Two views of Web 2.0 in business"というエントリーで企業によるWEB 2.0関連技術の活用状況についての統計データが掲載されており興味深い。ForresterはWEB 2.0関連技術をブログ、WIKI、Podcasts、RSS、ソーシャルネットワーク、タグの6つ…

Googleの"Cost-per-action"型広告に関する雑感

NYTの"Google Tests an Ad Idea: Pay Only for Results"という記事の中で、Googleが再び"Cost-per-action"型広告の実験を実施していると報じられている。これはGoogleにとって初の試みではなく、昨年の6月にも実験をしていることが公になっている。半年間と…

The Amorality of "The Economics of Abundance"

先日の"「ほとんどコストゼロ」というゲームのルール"というエントリーに梅田さんからブックマークがされており、"The Economics of Abundance"というタグがついていた。そういえば、Chris Andersenが何かそんなような新しいアイデアを昨年末に提唱しており…

「ほとんどコストゼロ」というゲームのルール

IT化を推進するということは「ペーパレス化の促進」のような効果をうみ、地球環境にとても良いことである、と思い込んでいたのだがどうも最近はそうではないらしい。Nicholas Carrは近頃コンピュータの電力消費量の増加について興味満載らしく、下記のエント…

ネットワークOS時代の郊外派と都心派

社内の知り合いのVistaを検証しているエンジニアに「Vistaってどうよ」と話をしてみたところ、PCのスペックについてはざっくりXPの倍は必要で、快適に使うためには、メモリは2GBくらいは必要とのこと。10年近くの前の話ではあるが、ERPの導入などをやってい…

電通『鬼十則』とWEB 2.0時代

『われ広告の鬼とならん』をちょうど読み終え、書評も書いたところで、タイミングよく磯崎さんのブログで” 電通(さん)とWeb2.0時代”というエントリーを見つけた。丁度ホットなところなので少しコメントをしてみたい。 磯崎さんのエントリーでは全体としては…

2007年予測 ソーシャルネットワークの国際展開はうまくいくのか?

6. Social Networks Fail To Expand Internationally Due to Local Competition: MySpace wants to make it in Japan and China, but local sites like Mixi already dominate those markets. Likewise, France’s Skyblog won’t make it big in the US when …

2007年予測 オンラインビデオ広告は今年こそブレークするのか?

Online video advertising grows, but not as fast as everyone would like In a recent Burst Media survey, “78% of the respondents in the survey said online video ads were intrusive, and 63% said video ads disrupted their Web surfing experienc…

2007年予測 オフライン・ウェブ・アプリケーションへの期待

1. 2007 will be the year of offline web applications. 2007年はオフライン・ウェブ・アプリケーションの年となるだろう。 私が不勉強で知らないだけなのかもしれないが、ウェブ・アプリケーションがもっと普通にオフライン化してよいと思う。例えば、私は…

2007年予測 インフラただ乗り問題はどこへ行く?

前回に引き続き、id:yomoyomoさんところ経由で知った海外著名ブロガーの2007年予測からの抜粋。 10) The year the net crashed (in the USA). Video overwhelms the net and we all learn that the broadband ISPs have been selling us something they can'…

2007年予測 マイクロフォーマットの足踏みは今年も続くのか?

id:yomoyomoさんの"海外著名ブロガーの2007年予測をざっと集めてみる"というエントリーで海外の著名のブロガーの2007年予測のインデックスが紹介されている。ざーっと読んで見て興味をひいたものをしばらくの間紹介して、コメントをいくつかつけてみたい。 R…

投資家へのアピールに反して今ひとつなGoogleの情報開示

"AdWords優先表示問題に感じる「Google分割論」の予兆"という先日のエントリーの注記でとりあげたGoogleの"Tips"がひっそりなくなったとのこと*1。 みんなに散々叩かれたGoogleの“Tips”が、音もなく忽然と消えた。 Tipsはオーガニック検索の上にGoogleが自社…

AdWords優先表示問題に感じる「Google分割論」の予兆

「GoogleはAdWordsで自社のサービスを優先的に上位に表示しようとしており、Don't be Evilとか言いながらEvilなんじゃないか!」という議論がアメリカでおこっているらしい。"When the auctioneer bids"というNicholas Carrのエントリーが詳しいのだが、要点…

良エントリー5選で振り返る2006年

昨日からようやく年末年始の休暇。書斎の「こちら側」の物理的な大掃除も無事終わったので、「あちら側」のほうも整理を少しするかと、今年はてブをつけたエントリーのコメント欄をざーっと読んで見た*1。 私はがしがしブックマークをつけるほうではない。今…

ヤクルトレディにみるダークマター風味

id:essaさんのメタファーは相変わらずうまく、面白い。 銀河系というものは、見える物質だけでは説明できない動きをしている。宇宙は、見えない物質、「ダークマター*1」で満たされていることが、だんだんわかってきた。 このダークマターというものに、「エ…

Amazonの2枚のピザとAPI公開

前回のエントリーでも引用した"Jeff Bezos' Risk Bet"の中で、Amazonの開発体制に関する面白い話がある。 Small, fast-moving groups of five to eight Amazon employees now could go hog wild with new ideas, such as customer discussion boards on each…

Amazonの次の一手は何をもたらす?

Google, MySpace, and YouTube cracked open for the masses the means to produce media and the advertising that sustains it, creating tens of billions of dollars in market value and billions more in new revenues. Now, by sharing Amazon's infr…

Google CheckoutとCastingWordsを使用してみた

"CastingWords"というPodcastのスクリプトを作成してくれるサービスがある。 英語の勉強のために英語のPodcastを聞いているのだが、早口のものが多く、私程度の英語のヒアリング能力では数度聞いてもなかなか聞き取ることができない。 私の英語学習のバイブ…

Amazon Web Serviceを強烈に下支えするAmazonの成功体験

"アマゾンのユーティリティコンピューティング事業参入--CEOベゾス氏が狙う今後とは"を読んだ。少々長いがかなり面白い。要点は下記の通り。 AmazonはAmazon Web Service(以下、AWS)という小売とは別のユーティリティコンピューティング事業を営んでいる A…

楽天の「爺殺し2.0」

これまでWeb 2.0企業であると「宣言」するだけだった楽天。それが2007年、APIの公開などで「実現」に向かう見通しであることが、11月16日の決算説明会の席で、初めて明らかになった。 上記の記事へのトラックバックは、本エントリーが23番目。大量のトラック…

MicrosoftとGoogleが熾烈に戦う領域

日経ビジネスの11月13日号で"転身経営者が拓く"という特集があり、第1回目はご存知エリック・シュミットでなかなか面白い。 グーグルにとっての成功モデルは、マイクロソフトともヤフーとも違う。ラリーとサーゲイ、そして間違いなくグーグルに加わった私も…

最近のありきたりなGoogle批判へのありきたりな批判

日経ビジネスの11月13日号で"米グーグルの採用協奏曲"という記事があった。要旨は下記の通り。 採用のハードルの高さが会社の成長を阻害していることをブリンがアナリストに認めた 今第三四半期は1日平均16人が入社するなど採用のペースをさらに上げている …

急がば回れ Lessigの言う「第2の経済」でのビジネスモデル作り

the Internet has reminded us that we live not just in one economy, but at least two. インターネットは、我々はたった一つの経済の中だけで活動しているわけではなく、少なくとも2つの経済の中で活動をしていることを気づかせてくれる。 Lessigは、我々…

Web 2.0のメカニズムは搾取か?

Nicholas Carrがまたまた下記のような過激なことを書いている。 Web 2.0's economic system has turned out to be, in effect if not intent, a system of exploitation rather than a system of emancipation. By putting the means of production into the…

"理系ナスダック"は"ぷちナイス"GEを上回ることができるのか

私なりに言いかえるとこれは、文系を排除した理想のナスダック、つまり「理系ナスダック」である。 内部に対しては「愚図愚図してると『理系ナスダック』で外部から調達しちゃうぞ!」というプレッシャーを与え、外部に対しては「自分のサービスに自信がある…

Google YouTube買収にみる夢のない現実

GoogleによるYouTube買収で当然のごとくBlogosphereは大盛り上がりで、肯定的な見方が多いように思う。YouTubeにとっての戦略的意味は、豊富な資金と大量のトラフィックを現金化する広告ノウハウ・インフラの入手にあり、Googleにとっての戦略的意味は、動画…

シリコンバレーは4枚目のカードを手にすることができるのか?

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/08/10メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 263回この商品を含むブログ (241件) を見る①シリコンバレー全体が目指すべき方向の合意(グー…

日経ビジネスのGoogle特集が半歩遅れながらもまともな件

今週の日経ビジネスの特集は「グーグルはなぜタダなのか」というGoogle特集。日ごろネットで情報収集している身としては、内容として目新しいことは特になかったが、比較的真っ当な話しが多く、「タダでサービスを提供し、収益源は所詮広告料だけ」という旧…

Google.orgという社会への配当

GoogleがGoogle.orgという慈善事業"会社"を設立した。慈善事業をやらせても、Googleはやはり普通でない。"Philanthropy Google’s Way: Not the Usual"というNYTの記事を読むにポイントは下記3点。 Google.orgはNPOではなく、営利企業という形をとっているが…

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