ktdiskのブログ

読んだ本の感想、所々の雑感、日々のあれこれを綴るブログ。

海外でパスポートをなくした話

旅にトラブルはつきものである。私はおそらく他の人よりもトラブルと格闘する確率が高い。妻からは「あなたは問題解決能力が高いが故に、トラブルを回避することへの注意力が散漫だから、よくトラブルに巻き込まれるのよ」と言われた。遠回しに褒められてい…

許してやれよ、「おとう飯」

内閣府の「おとう飯」キャンペーンが炎上しているとのこと。男性の炊事への参画を促すキャンペーンのようで、私からみれば厚労省の「イクメン」キャンペーンと大差はない気がするのだが、敢え無く炎上してしまったようで、色々なご苦労の末、推進されてきた…

連日6時30分まで残業をして離婚の危機!?アメリカの残業事情

「このままじゃ、俺、離婚されちまうよ!7時以降ならオンラインに戻れるから、悪いけど宜しく!」、悲鳴とも聞こえる言葉を残して、ものすごくやりかけの作業を残してオフィスを夕方5時に去る同僚に対して、呆然としながらも「g, good luck...」という言葉し…

「環境」が変われば「働き方」は変わる 〜 アメリカで「働き方」を改革された私の話

先日、13年間日本で暮らし、2年前にアメリカに移住してきたインド人家族と知り合い、家に招待をして食事をするような間柄になった。お父さんのほうは、日本で13年も仕事をしていたので日本語はペラペラ。盛り上がる話題は、やはり「日本とアメリカの違い」。…

行きはよいよい帰りは怖い 帰米時に空港で「別室送り」になった話

アメリカでは不法移民を厳しく取り締まると豪語するトランプ氏が予想を覆して大統領になったが、合法移民の私の移民ばなしを本日は共有したい。 アメリカという国は出国をするのは非常に容易い。何度もアメリカ国外にでているが、未だにどこを通った時点でア…

グリーンカードから垣間見るインドのグローバリズム

アメリカに来てそろそろ3年になる。相変わらず英語力は今ひとつなものの、勤め先からは戦力とみなしてもらい、グリーンカード取得のための支援をもらっている。先日、私のチームメンバーと私自身のグリーンカード申請の状況を確認するために人事部と打ち合わ…

海外に引っ越す方への贈り物

先日Facbookで元同僚から「アメリカに引っ越す時にもらって嬉しかった贈り物は何か?」という質問を受けた。頂いて正直困ったものもあれば、こちら での生活の一部として今なお活躍しているものもある。私自身の経験から、海外に引っ越す人へ贈り物を渡す際…

アメリカと日本の小学校の違い

日本語補習学校の生徒たちの作文集を正月休みに読んだ。夏休みの宿題であるため、日本に一時帰国をし、体験入学*1をした時に感じたことを書いている生徒が多い。特に物心つくころからアメリカに住み、日本に住みながら小学校に通ったことのない生徒は、色々…

2015年に読んだお薦めの本

昨年は、日本語と英語合わせて70冊程の本を読んだ。アメリカに住む上での一つの課題は読書時間の確保にある。車で通勤するため、会社への移動時間を読書にあてることができない。が、出張で日本とアメリカの間を4往復ほどしたため、その移動時間を活用し、思…

もしものための弁護士保険、 訴えられそうになったはなし

今勤める会社の福利厚生には健康保険や年金に追加して、弁護士保険なるものがある。これは任意加入なのだが、もし裁判沙汰になったりして、弁護士の支援が必要になった場合に、その弁護士費用が保険でカバーされるというもの。月に9ドル払わないといけないの…

アメリカの金曜日のはなし

"Thank God, It's Friday"というのは目前に迎えた週末を祝う慣用句。日本の職場ではあまり、月曜日から木曜日までの平日と金曜日の差を感じないが、ここアメリカでは金曜日はオフィスの雰囲気がかなり違う。「えっ!?」と面食らうことがしばしばあるので、…

アメリカではやっぱり「言わない者負け」、というはなし

先日、引越しをして、インターネットのプロバイダの住所変更の手続きをした私。早速新しい住所に請求書が届いたので中身を見てみると、今月の請求が$83となっている。先月までの請求は$64。内訳を見てみると回線の使用料が$73で、モデムの使用料が$10となっ…

アメリカで住宅ローンを組んだらやっぱり大変だったはなし

今月の頭にアメリカに家を購入した私。当然、現金でポンっと買うような資金力はないので、住宅ローン(いわゆる英語で言うところのMortgage)を組んだわけだが、案の定手続きで四苦八苦する羽目に。今回はその経験を共有したい。 アメリカで住宅ローンを借り…

【急がば回れ】中長期的なキャリアアップのために“短期的なキャリアダウン”を受け入れる勇気

リクナビネクストジャーナルさんに寄稿させていただきました。「中長期的にキャリアップを重ねていくには、短期的なキャリアダウンを勇気をもって受け入れ、地力を養うことが大事」、という私のキャリア観の紹介になります。 ■ キャリアアップとは「“働く”こ…

バックドロップに見るアメリカの自動化

昨年あたりから自動入国審査端末なるものがアメリカで導入が進んでいる。アメリカの入出国というと、入国は非常に厳格で厳しく、出国はいつ出国したか気づかないくらあっさりという「行きはこわいが帰りはよいよい」形式というイメージを持っていたので、EST…

アメリカで痩せ、日本で太る人たち

アメリカの生活と言うと、運動しない、食事のカロリーが高い、よってもって太る、というのが日本人のステレオタイプのよう。一時帰国した際に、久しぶりに会う人は、大体私の足から頭の先までをさーっと見る。そして、変わらない私の体型を見て、期待が外れ…

アメリカの「お役所仕事」のはなし

いわゆる「お役所仕事」のことを英語では「Red Tape」という。そういう言葉があるくらいだから、当然役所の手続きというのはアメリカでもご多分にもれず手強い。アメリカに移り住むにあたって、様々なお役所のお役人と格闘してきたが、「最強の相手は誰だっ…

30歳、40歳からのビジネス英語 英会話学校に通うなんてやめなさい

2008年に「30歳からのビジネス英語 英会話学校に通うなんてやめなさい」という記事を書いたが、当ブログの中で唯一継続的に大きなアクセスがある。私は今でこそ米国に住み、日本人が私一人という職場環境でほぼ英語のみで仕事をしているが、30歳になるまでは…

メールに返信をしないアメリカ人のメンタリティ

「メールでアメリカ人に問い合わせをしているが返信がこない」、というのは外資系企業に勤めていればよくある話。その内容が難しければ難しい程、返信率は悪くなる。もちろん、日本人でもレスの遅い人、しない人はいるが、度合いの問題。アメリカ人の場合は…

『ニューヨーク日本人教育事情』 20年以上進歩のない海外子女教育

先日、子どもの通う補習校の古本市で『ニューヨーク日本人教育事情』を購入した。補習校の古本市は年代ものの本が発掘されることが多いが、本書は1993年初版、実に20年以上前の新書である。こんな古い本を読んでも参考にはならないだろうと思いつつも、補習…

『つながりっぱなしの日常を生きる』

中年女性社会学者によるアメリカの若者の声の代弁、というとシニカルすぎるきらいがあるが『 It’s Complicated(邦訳:つながりっぱなしの日常を生きる)』はそんな本だ。筆者のダナ・ボイドはソーシャルメディア、若者の教育問題の専門家。2009年には”Women…

家事と育児は足し算ではなく、掛け算

現在アメリカに住んでおり、先日家族が2ヶ月弱日本に一時帰国。私も日本には帰国したのだが、仕事があるので家族を日本に残し一人帰米し、3週間ほど一人暮らしをした(結婚以来こんなに一人でいたのはよく考えると初めて)。当然一人暮らしの期間家事は全部…

いわゆるカタカナ英語から抜け出す方法

私は正直、23年間のカナダ生活をはじめ、アメリカやイギリスでも英語を勉強したのですが、決してうまくありません。それはどうしても習得できない分野があるのです。私の考える英語上達のエッセンスとは三つのカテゴリーがあります。 一つは一般に学校で習う…

「都議会セクハラ野次」問題は騒ぎすぎ

都議会で塩村あやか都議会議員に対して飛ばされた野次について、大盛り上がりのようだが、不謹慎だの、犯人探しだので騒ぎすぎだ。野次の内容は確かに品性下劣だし、職務中の発言としては不適切極まりないし、これだけ話題になっているのに言った本人たちは…

女性役員のいる会社は競争力がある?そんなつまらん議論はやめたほうが良い

"女性役員のいる会社は、業績が良く、競争力もあり、イノベーティブな理由"なる記事を読んだのだが、外資系企業で声高に叫ばれるダイバーシティによる女性の積極登用を見てきた経験から一言言いたい。有能な女性の活躍の場が広がることはとても良いことだと…

”How are you?”考 聞かれたら何と答える?

アメリカでは“How are you?”と聞かれることがとにかく多い。私の場合、職場には日本人は自分一人で周りはアメリカ人だらけなので、一日に少なくとも10回は聞かれる。会議室に入って”How are you?”、廊下ですれ違って”How are you?”、エレベータホールで”How …

『ゼロ』 ホリエモン、塀の中でなお自由を語る

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』というタイトルが、昨年11月に家族と渡米し、新しい環境で日々悪戦苦闘する自分の心象風景にあてはまるように感じ、本書を手にとる。読み始めてすぐに思った、これはアタリだと。 ゼロ なにもない自分に小さ…

10 Differences between Japan and America for living in the US

The following post has got lots of attention by American people. Some of my colleagues and friends have asked my impressions on that, because I am Japanese and has just moved from Japan to the US. The post consists of google-translated inf…

アメリカで感じる日本と異なる10のこと

下記の日本のアメリカ旅行のアドバイスが海外で話題の模様。というか、本当に話題になっており、私もアメリカ人の友人、同僚から、「あれは、読んだか?どう思うんだお前は?」と実際に何名かのアメリカ人から聞かれることに。冗談や誇張も交えて書かれてお…

アメリカで新生活を立ち上げるために渡米後2週間ですべき10のこと

以前のエントリーで紹介したが、昨年11月より米国ノースカロライナ州に居をうつした私。日本の大企業の赴任とは異なり、日本法人に一度辞表を出して、米国法人に入社するという形のため、生活環境のセットアップは一から自分でしなければならず、色々苦労を…

『経営論Z』 「個」の力の最大化と「理想の組織づくり」

世に経営本は多いが、一般的な考えにとらわれず、筆者自らが原理原則に立ち戻り、本質論に迫る本は少ない。また、世に経営者は多いが、経営者にしかできない仕事のみを徹底的にやっている経営者もこれまた少ない。本書は、20年にわたり経営者にしかできない…

『スタンフォードの自分を変える教室』 自分を変えるのではなく、知り、受け入れる

「やるべきことができない、続かないのは、あなたのやる気の問題ではなく、仕組みの問題」という最近の自己啓発に流行である「仕組至上主義」に食傷気味の方には本書はおすすめ。「仕組至上主義」は自らの意志力の弱さという自己管理上避けては通れぬ道をあ…

30代の軌跡 ビジョンとチャレンジ、その結果えたこと

思うところがあり昨年の11月に家族共々米国に居をうつした。これは私の30代の大きな目標の一つであり、何とか形にすることができ安堵感を覚えている。ここしばらくその活動のフォーカスしていたため、ブログがすっかりほったらかしになってしまったが、一つ…

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 立案と実行の間の隔たりを埋める知恵

「何でも3点にまとめようと頑張らない。物事が3つにまとまる必然性はない」、本書『不格好経営』にはこんなコンサルタントあがりが思わずほくそ笑んでしまう言葉があふれている。 不格好経営―チームDeNAの挑戦作者: 南場智子出版社/メーカー: 日本経済新聞出…

『モダンガール論』 「仕事と家庭の両立」にまつわる歴史のあれこれ

私はジェンダー論を好んで目を通すほうではない。論理的かつ客観的であることを試みている文章でも、男性社会に対する恨み節であったり、恵まれない境遇への悲壮感であったり、善悪に固執する煙たい正義感が充満するものが多く、今ひとつ素直に読み込むこと…

「権限委譲」を否定するナイーブさ

権限委譲、リーダーシップ、チーム - naoyaのはてなダイアリー リーダーの役割は、組織が向かう目的を決めること、そしてその目的の実現に向けて、それぞれの組織の構成員が自分の責任にとらわれず自発的に行動をとるように、仕組みや全体の雰囲気を作ること…

『転がる香港に苔は生えない』 地面を疑わず苔むす日本

転がる香港に苔は生えない (文春文庫)作者: 星野博美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 86回この商品を含むブログ (35件) を見る資本主義路線を歩みながら、国家として社会主義の面子を絶対に捨てない中国。何より…

『成功は一日で捨て去れ』 ファーストリテイリング 社員と経営者が直面する苦悩

前著「一勝九敗」は2002年11月に代表取締役社長の座を玉塚氏に引き継ぐまでの物語、本書「成功は一日で捨て去れ」は2005年9月に柳井氏が代表取締役社長に返り咲いた後の物語ととらえて、大枠で間違いはないだろう。経営に原理原則を貫き、ぶれることのない筆…

英文メールを早く仕上げるための「書き出し」、「書き終わり」の10個の表現

最近、会社の若手の書いた英文メールをレビューすることが多い。見ていて感じるのは、内容はそれなりに伝わるであろうが、書きっぷりがあまり英文メールっぽくないということ。その原因を考えるに、「書き出し」と「書き終わり」が型にはまっていないことが…

『ブラック・スワン降臨 9.11-3.11 インテリジェンス十年戦争』 本書自体がインテリジェンス

ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争作者: 手嶋龍一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る『ブラック・スワン降臨 9.11-3.11 インテリジェンス十年戦争』…

『挫折力』 経営書と現場の乖離をうめる発想

『ビジョナリーカンパニー』は名著ではあるが、『ビジョナリーカンパニー』を参考にしながら、ビジョナリーカンパニーを作れる人は万に一人としていない。よく整理されており、視点も斬新で、否定のしどころがないビジネス書を読んでも、ビジネスの現場から…

習慣の効用と功罪

友人の薦めで“WHAT THE MOST SUCCESSFUL PEOPLE DO BEFORE BREAKFAST”を読んだ(Kindle Storeでのみの販売)。要点をまとめると、 朝食前の時間は邪魔の入りにくい最もコントロールのしやすい時間帯である 意思の力というのは一日の終わりになるほどに減退す…

新卒で入った会社を2−3年で辞める前に考えるべきこと

先日、会社の若者から転職について相談をうけた。今年入社3年目のうちの会社では珍しい新卒組。色々話を聞いてみると、どうも危なっかしい。転職候補の会社が危なっかしいというのではなく、転職時に考慮すべき事項がきちんと検討、評価されていないのではな…

『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』 次世代の外交官へのエール

北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)作者: 東郷和彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/04/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (7件) を見る元外交官東郷和彦による北方領土交渉の歴史を綴った文庫本にして548ペー…

飛行機の中での読書

諸般の事情でドミニカに行く機会に恵まれた。往復で50時間以上にもおよぶ移動。普段出張で海外に行く際は、意気込んで本を4〜5冊もっていくのだが、仕事をしたり、飲酒をしたり、映画をみたり、居眠りをしたりで、当初の目論見以上に本を読むことはない。た…

書評『一瞬の夏』

その面白さに、むりやり時間や場所を見つけて読み進める本にたまに出会う。年に2〜3冊だろうか。『一瞬の夏』は私の中で間違いなくそのレベルに到達する秀逸な読み物である。一瞬の夏 (上) (新潮文庫)作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1984/0…

『バーボン・ストリート』 壮年の男性におくられるエッセイ集

最近どうもビジネス書や自己啓発書には今ひとつ食指が動かない。その類いの本を読みすぎたからなのか、この年にしていよいよ読書らしい読書に目覚めたからなのか定かではない。 その代わりではないが、昨年末から沢木耕太郎をよく読んでいる。 自己啓発書の…

IT部門に変革を促す提案とかを求める前に考えるべきこと

id:gothedistanceさんのブログをみて、”経企部門が吐露する「システム部門への不満」”という記事を読んで見た。コンサルタントの書いた提灯記事っぽいのであまり突っ込みすぎるのもどうかと思うが、自分の仕事に遠くない内容が多いのでいくつかコメントして…

ありがちな「キャズム」の3つの誤用

ジェフリー・ムーアの『キャズム』を今更ながら読んでみた。キャズム作者: ジェフリー・ムーア,川又政治出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2002/01/23メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 373回この商品を含むブログ (180件) を見る「キャズムを越えた、越え…

『ソフトウェア企業の競争戦略』 製品で儲けるか、サービスで儲けるか

『ソフトウェア企業の競争戦略』を読んだので書評を。ソフトウエア企業の競争戦略作者: マイケル・A.クスマノ,Michael A. Cusumano,サイコムインターナショナル出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 178回こ…

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